2013 Fiscal Year Annual Research Report
地球型の系外惑星探索をめざした天文コムによる高精度分光の研究
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23360029
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
黒川 隆志 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (40302913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 淳 国立天文台, 系外惑星探査プロジェクト室, 助教 (70280568)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 光周波数コム / 太陽系外惑星 / 分光 |
Research Abstract |
生命生存可能な地球型の系外惑星を探索するためには,1MHz以下の分解能を有する極めて高精度なドップラー分光装置が必要となる.本研究では,非線形ファイバにより発生したスーパーコンティニューム(SC)光を分光器のモノサシとして用いるために,光パルスシンセサイザを用いた新しい方法により,10GHz以上の大きなモード間隔を持つ光周波数コム(天文コムと呼ぶ)の発生に成功した. これまでに発生した天文コムの性能は、モード間隔:12.5GHz,波長帯域:1200~1700 nm,周波数安定度:1MHz以下で均一なスペクトル強度をもつ.ポンプ光パルスのピークパワーを上げることが重要で,そのためにハイパワー光増幅器と光パルス圧縮器を導入して,200W以上までピークパワーを増加させることに成功した.以上の検討により,大気の窓であるJ-bandとH-bandをカバーする光周波数コムを得ることに成功した. 吸収線スペクトルを微小に周波数シフトすることで,分光器のゆらぎと望遠鏡からの星像光のゆらぎを弁別する新しい分光較正法を提案し,その原理確認に成功した. 天文コム光を星像光と同じ条件で分光器に入射しなければ,マーカーとしての正しい機能が発揮できない.そのためのファイバ伝送方法についても検討し、広帯域な伝送の見通しを得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 波面誤差を含む光源を用いた赤外用光ファイバーの特性評価試験2014
Author(s)
馬場はるか, 西川淳, 泉浦秀行, 小谷隆行, 周藤浩士, 西山正吾, 森野潤一, 神戸栄治, 權靜美, 鈴木翔太, 奥山康志, 田中陽一, 柏木謙, 黒川隆志, 末永拓也、呉大鉉, 崔森悦, 田村元秀
Organizer
日本天文学会2014年春季年会 V205a
Place of Presentation
国際基督教大学
Year and Date
20140319-20140322
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[Presentation] 12.5 GHz Near-IR Frequency Comb Generation Using Optical Pulse Synthesizer for Extra-Solar Planet Finder
Author(s)
Shota Suzuki, Ken Kashiwagi, Yoichi Tanaka, Yasushi Okuyama, Takayuki Kotani, Jun Nishikawa, Hiroshi Suto, Motohide Tamura, Takashi Kurokawa
Organizer
Nonlinear Optics 2013, no. NM3A.3
Place of Presentation
Hawaii, USA
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