2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23360091
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三好 明 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60229903)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手崎 衆 富山大学, 理工学研究部, 教授 (50236965)
桑原 一成 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (00454554)
村上 能規 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (70293256)
小口 達夫 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90324491)
酒井 康行 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70511088)
|
Keywords | 詳細反応機構 / 燃焼 / 熱工学 / 速度則 / 新燃料 |
Research Abstract |
23年度は、すべての実用炭化水素燃料反応機構のベースとなるアルカンの燃焼反応機構の完成を目標とした。このために、反応速度定数・反応機構の速度則を量子化学計算により推定し、速度則を構築した。また、反応速度定数の分子サイズに依存した圧力依存性をモデルに記述した。この過程で、圧力依存性に関する興味深い知見が得られている。すなわち、速度定数は決して高圧極限にはないが、一定の条件を満たせば、反応の分岐は高圧極限を仮定することができる、というものである。これらにより得られた、反応機構と速度定数は反応機構の自動生成ソフトウェアであるKUCRSに実装された。また、RCM実験結果とオクタン価を利用した検証を行った。さらに、アルコール・アルケンと芳香族燃焼反応機構の量子化学計算による検討に着手し、衝撃波管実験、エンジン着火実験装置を立ち上げた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した実験・計算はほぼ実行された。その結果は学会・論文などに公表されている。また、反応速度則は、web上で公開されている 反応機構自動生成ソフトウェア KUCRS (http://www.frad.t.u-tokyo.ac.jp/~miyoshi/KUCRS/) に実装された。
|
Strategy for Future Research Activity |
23年度の成果を受け、予定通り、アルカンの速度則の検証を行い、アルコール・アルケンの速度則の構築を行う。
|