2011 Fiscal Year Annual Research Report
車両アシスト制御システムの人間中心設計法とその評価方法の確立
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23360106
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西村 秀和 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科, 教授 (70228229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小木 哲朗 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科, 教授 (00282583)
高橋 正樹 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (10398638)
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Keywords | 機械力学・制御 / システム設計 / 人間中心設計 / 車両アシスト制御 / ドライビングシミュレータ |
Research Abstract |
高速な演算が可能なDigital Signal Processor(DSP)およびドライビング環境作成ソフトウェアPreScanを組み合わせ,リアルタイムでアシスト制御システムを含む車両モデルをシミュレートできる簡易型ドライビングシミュレータを開発した.路面からのタイヤ反力を生成するためのACサーボモータのトルクが不足していることから,これを高トルク出力タイプに変更した.簡易ディスプレイによる検証を行い,実車の走行に近い環境下での走行が可能となったことを確認した.また,車両モデルには研究代表者および分担者(高橋正樹)が研究成果をあげてきた車間距離制御(ACC)システムを内包し,さらにアクティブスタビライザの他,ヨー方向の安定化制御,車両安定化システムなどの車両運動に関する制御系を備えることができる構成とした. 道路前方を呈示する画面からドライバの意志による制動とブレーキアシスト制御システムによる安全性評価を行い,ドライバの操作との相互作用を考慮した制御系設計を試みた.ソフトウェアPreScanとDSPの組み合わせによる簡易型ドライビングシミュレータを用いて実験を繰り返し実施し,ドライバの認知・行動を検証した. 3次元没入型ドライビングシミュレータに関しては,研究分担者(小木哲朗)とともに,視点計測装置を用い、実車走行試験結果との差異を評価した.被験者数3名については概ね,その傾向に一致が見られたが,今後さらに走行試験を重ね,ドライバの安全行動について解析し,車両アシスト制御システムの設計に活かす予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
簡易型ドライビングシミュレータを開発することができ,容易にドライバ特性を検証することができる環境が整ったこと,この環境でドライバによる車両アシストシステムの検証が行えたこと,3次元没入型ドライビングシミュレータと実車試験についてドライバの視点移動の観点から整合性検証を行ったことから,概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,さらに走行試験を重ねていき,ドライバの安全行動について解析し,その特性をモデリングする必要がある.これを車両アシスト制御システムの設計に活かすための方策を検討する.3次元没入型ドライビングシミュレータでは,度精度良く視点計測をすることができるが,実環境下では測定誤差が多いことが昨年度の走行試験からわかり,これをいかに精度良くかつ効率良く測定できるよう検討する必要がある.
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Research Products
(9 results)