2012 Fiscal Year Annual Research Report
磁気波動減速機内蔵メガトルクアクチュエータを搭載した人間型ロボットの開発
Project/Area Number |
23360125
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平田 勝弘 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00403139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河瀬 順洋 岐阜大学, 工学部, 教授 (20144735)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 多自由度モータ / アクチュエータ / ロボット |
Research Abstract |
本年度は,23年度で実施した最適化設計をもとに,磁気波動減速機の試作1号機を作成し,実証実験を行い,技術課題を抽出した。更に,トルク性能UPのための改良設計を実施し,2号機の試作・実験評価を行った。この2号機をもとにアクチュエータと一体化可能な構造を考案し,メガトルクアクチュエータ(磁気ギアードモータ)の基本モデルを設計完了した。更に,この試作機を用いて大規模な並列計算シミュレータの解析精度を検証した。詳細を説明する。①最適化減速機原理モデルの改良試作・実験評価:試作1号機をもとに改良を行い,人間型ロボットアームへの実装可能な性能を満足する試作2号機の開発と実験確認を行った。 ②メガトルクアクチュエータの試作・実験評価:シミュレーションにより,減速機とアクチュエータの一体化構成を最終決定し,メガトルクアクチュエータ(磁気ギアードモータ)試作1号機を設計・試作し,実験により性能の確認と技術課題を抽出した。 ③有限要素法による大規模計算シミュレータの開発:シミュレータの並列計算化と試作機を用いて解析精度の検証を行った。 ④メガトルクアクチュエータの性能評価実験装置開発:メガトルクアクチュエータの伝達トルク,回転数,効率を同時計測可能な評価装置を開発した。 ⑤メガトルクアクチュエータ搭載人間型ロボット設計:構想検討を実施。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①最適化減速機原理モデルの改良試作・実験評価:試作1号機の課題(最大伝達トルク、高減速比)改良を行い,人間型ロボットアームへの実装可能なダブルロータ型アキシャルギャップ形磁気波動減速機(試作2号機)を開発し、実験確認を行った結果、トルク1.5倍でコギングトルクを大幅(10分の1)に減少することができた。以上、当初の計画に対して100%達成した。 ②メガトルクアクチュエータの試作・実験評価:シミュレーションにより,減速機とアクチュエータを一体化したメガトルクアクチュエータ(磁気ギアードモータ)を考案し、原理モデルの動作原理を解明するとともに、試作1号機を設計・試作し,実験により性能の確認と技術課題を抽出した。以上、当初の計画に対して100%達成した。 ③有限要素法による大規模計算シミュレータの開発 シミュレータの並列計算コードを開発し、16台PCを用いた並列計算を実施し、その有効性を検証した。以上、当初の計画に対して100%達成した。 ④メガトルクアクチュエータの性能評価実験装置開発:メガトルクアクチュエータ(磁気ギアードモータ)の伝達トルク,回転数,効率の同時計測による評価装置を開発した。以上、当初の計画に対して100%達成した。 ⑤メガトルクアクチュエータ搭載人間型ロボット設計:メガトルクアクチュエータを搭載人間型ロボットの構想検討実施に留まる。以上、当初の計画に対して30%達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の推進計画としては,当初の計画通り,平成25年では,平成24年度に開発したメガトルクアクチュエータ(磁気ギアードモータ)の試作1号機の開発をもとに、その課題に対して改良を行い,2号機の設計・試作と実験による性能評価を行う。更に、磁気ギアードモータを搭載した人間型ロボットの実装設計を完了させて,次世代ロボットとしての性能評価(出力,効率など)を行っていく予定。
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Research Products
(16 results)