2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23360148
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (50236189)
|
Keywords | 立体表示 / 全周表示 / 超多眼表示 / 空間光変変調器 / 時分割表示 |
Research Abstract |
2台の高速プロジェクタで構成される最小構成システムを作製し、提案方式の原理確認を行った。 (1)少数の高速プロジェクタを用いた全周立体表示方式の表示原理の確認:最小構成の2台の高速プロジェクタを用いた表示システムを試作した。高速プロジェクタは表示素子に高フレームレート表示可能なDigital Micromirror Device(DMD)を用い、光源に時間変調可能な高出力白色LEDを用いて構成した。2台のDMDを同期するためにDMDのフレームレートを22.222kHzに設定し、立体表示のフレームレート27.8Hzで各プロジェクタで800視点の立体表示を実現した。 (2)回転スクリーンの実現:回転スクリーンは、水平方向にはプロジェクションレンズの像を反射結像し、垂直方向には光を拡散する必要がある。本研究では、このような回転スクリーンを、レンズ、・垂直方向拡散板、およびミラーの組み合わせで実現した。スクリーンの回転数を3,333rpmでフレームレート55.6Hzの立体表示を、回転数を1,666rpmでフレームレート27.8Hzの立体表示を実現した。 (3)視点数増加の実現:複数のプロジェクタを用いて視点数を増加させる場合は、各プロジェクタが発生する円周上の視点が互いに重ならないようにする必要がある。そのために、各プロジェクタの画像表示のタイミングと、光源の発光タイミングを調整可能にした。 (4)画像合成法の開発:各プロジェクタの視点群が同一円周上にないため、各プロジェクタが発生する立体像の間に垂直視差のずれが生じる。そこで、本研究では、まず共通視点群に対して画像を生成し、これらから各プロジェクタが表示する画像を生成する画像合成法を開発した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の交付申請料に記載した「研究の目的」の内容を達成したうえで、平成24年度のカラー化に向けて平成23年度に開発した画像合成法をもとに、カラー化に必要なプログラムの開発および表示データの作製を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従い、今後は全周立体表示のカラー化などについて研究を進める。
|