2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23360148
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50236189)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ディスプレイ / 電子デバイス・機器 |
Research Abstract |
平成23年度に行った原理確認の研究成果をもとに、高速プロジェクタの台数を2台から3台に増やしカラー表示可能な360度全周表示可能な立体ディスプレイシステムを完成した。また、完成したシステムを用いて超多眼表示を実現した。 (1) 少数の高速プロジェクタを用いた試作システムの完成:カラー表示を可能にするため、高速プロジェクタを3台に増やし、試作システムを完成した。各プロジェクタの光源として、白色LED以外に、赤色LED、青色LED、緑色LEDを用意した。 (2) 超多眼表示の実現:超多眼表示を実現するために、視点間隔を平均瞳孔径以下に設定した。視点の広がりと、プロジェクションレンズの口径、スクリーンの集光特性、プロジェクタ光源の発光時間の関係を求めた。視点の光強度分布の重なりである視点間クロストークについて測定した。以上をもとに、視点間クロストークが減少するように、プロジェクションレンズのF値と光源の発光時間を調整した。 (3) 多色表示の実現:3台のプロジェクタの光源を赤色LED、青色LED、緑色LEDに変更し、多色表示を実現した。さらに、すべてのプロジェクタの光源としてRGB-LEDを利用可能にし、個々のプロジェクタでもカラー表示を可能にした。プロジェクタ光源の光強度をスクリーンが一回転する毎に変化させることで、表示色数を増加させた。さらに、ディザによる疑似的な階調数の増加を可能にした。 (4) 回転スクリーンの改良:従来は、外部同期可能な高性能モーターで回転スクリーンを実現していたため、電源電圧に200Vを必要とし利用環境に制限があった。今年度は、高トルク小型モーターを用いて、電源電圧を100Vに低下させた回転ステージを設計・試作した。これに伴い、回転軸にエンコーダを取り付けて、回転スクリーンが表示システムの同期信号を発生するように変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画目的はすべて達成できた。これらに加えて、以下の2点についても実現した。 (1) プロジェクタの光源として、RGB-LEDを利用可能にし、個々のプロジェクタでもカラー表示を可能した。 (2) 回転スクリーンの100V駆動を可能にした。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画通りに研究が進んでいるので、平成25年度も当初の研究計画に従い研究を遂行する予定でいる。さらに、今年度と同様に、当初の研究計画にない内容についても、本研究を推進するうえで必要と認めた内容については、積極的に取り組む。
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