2011 Fiscal Year Annual Research Report
片面指向性フレキシブルアンテナを用いた電子ペーパー向け無線電力伝送システムの開発
Project/Area Number |
23360158
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
服部 励治 九州大学, 産学連携センター, 教授 (60221503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 晴一 九州大学, システム情報科学研究科, 准教授 (40271077)
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Keywords | マイクロ波・ミリ波 / 電子ペーパー / 無線電力伝送 / フレキシブルアンテナ / 片面指向性 |
Research Abstract |
本年度は片面指向性アンテナの材料/電極レイアウトを、電磁界シミュレーターを用いて綿密に設計し、プリント基板加工機を用いて作成した。アンテナには、次段回路との接続のためインピーダンス整合回路が必要であるが、本アンテナにインピーダンス整合回路を組み込むことに成功した。使用周波数を900MHz帯とし、指向性利得の前後比10dBが実現できた。また、ディスクリート素子を用いてプリント基板上に電力送受信回路を作成した。これらにより、アンテナおよび回路の基本的データである、インピーダンス整合条件、放射角度依存性、変換効率等を収集した。 また、電子ペーパーパネルの低消費電力化のために6インチフレキシブルパネルをマイコンー個で制御するシステムを設計し構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
送電回路におけるアンテナと整流回路の高効率化、および、電子ペーパーシステムの低消費電力化が年度計画で設定した目標までほぼ達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画として、送電回路と電子ペーパーシステムを結合し、無線電力伝送システムをデモンストレーションできる評価システムを構築する。また、今年度より、評価システムでの結果をもとに、本システムに最適なデータ通信方式の構築のための考察を開始する。
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Research Products
(5 results)