2011 Fiscal Year Annual Research Report
光キャリア再生可能なフォトニックネットワーク技術の研究
Project/Area Number |
23360168
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
松浦 基晴 電気通信大学, 先端領域教育研究センター, 准教授 (40456281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 英司 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (70524156)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 光信号処理 / 波長多重伝送 / トラヒック制御 / 光ノード技術 |
Research Abstract |
マルチキャリア光源で生成された光キャリアを光ネットワーク内で分配・共有するマルチキャリア分配型光ネットワークにおいて,光キャリアの再利用を可能とする独自の光キャリア再生技術によって,ネットワーク内の波長利用効率を向上する光キャリア再生可能なフォトニックネットワークの研究を行った. 初年度は,光キャリア再生技術の動作確認を行うべく,本研究資金で購入した機器を用いて,光キャリア再生回路を構築し,伝送速度10 Gbit/sの光信号信号を用いた実証実験を行った.これにより,生成された光信号では高い信号品質が得られることを明らかにし,長いビットパタン長の光データ信号においても,その効果が有効であることを示した.また,光キャリア再生を複数回行った際の影響を調査するべく,多段接続型の実験系も構築し,その影響を測定した. 提案する光ネットワークの動的ネットワーク制御に関する研究においては,光キャリア再生を複数回行った際に,どのくらいネットワーク内での波長利用効率を向上することが可能であるかをトラヒック需要の変化に応じて,検証を行った.これにより,一波長あたり,2回以上の光キャリア再生を行うことが可能であれば,ネットワーク内の波長利用効率を大きく向上することが可能であることを示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究資金で購入した素子を用いて独自の光キャリア再生の実証実験にも成功し,国際論文誌や国際会議をはじめとする多くの研究公表も達成している.一方,光キャリア再生を複数回行った際の性能評価に関する実証実験や動的ネットワーク制御を行うための性能評価系の準備などについては,少し計画が遅れているので来年度以降に早急に取り組む予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
光キャリア再生を複数回行った際の性能評価を行うための実験系の構築を早急に進め,初年度にネットワークのシミュレーションで明らかになった有効回数との比較評価を実施する.ネットワーク制御の評価系についても,共同研究者との連携を強め,早急に準備を進める. また,提案するネットワークの適用領域や構成要件を明確化することは,提案系の実用性を示す上で重要な研究課題であるため,実証実験で得られた要件パラメータを基に,詳細な解析を実施し,適用領域と構成要件を明らかにする.
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Research Products
(30 results)