2013 Fiscal Year Annual Research Report
ターボ原理に基づく分散ワイヤレスネットワーク構築法~相関ネットワークへの展開
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23360170
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
松本 正 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40452114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
衣斐 信介 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10448087)
KHOIRUL Anwar 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (20535372)
井坂 元彦 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50351739)
村田 英一 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (60252475)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 分散協調通信 / Slepian Wolf/Shannon 限界 / ターボ原理 / レート最大化問題 / 適応的スケジューリング / 順序付確率変数情報源 / ヘルパー付情報源符号化 |
Research Abstract |
研究計画書に記載されたワークパッケージに従って重点的に研究を継続した。平成25年度の重点課題であるWP2、WP3に関して、以下に成果をまとめて示す。 WP2: グラフ表現された分散ネットワークのための適応的スケジューリングにおいて、分散ネットワーク中の中継器処理として2ビット量子化の適用を検討した。このとき,量子化処理を一種の符号器として捉え、量子化しきい値をネットワークの伝搬路状態に応じて適応的に最適化することで,通信宛先におけるビット誤り率特性を大幅に低減可能であることを明らかにした。また、適応しきい値制御に係る演算量の削減も実現した。 WP3: OFDMAに基づくマルチユーザMIMO携帯電話システムを対象に、特に基地局間の干渉を考慮したマルチセルシナリオについて重点的に検討を進めた。伝送速度の要求はユーザごとに異なるため、基地局毎の送信電力制限下の重み付き総和レート最大化問題が重要課題となる。この最適化問題は非凸であり,求解は容易ではない。この問題を解決するための効率的なアルゴリズムを提案した。このアルゴリズムは,従来の他の解法と比較してより速く準最適解に収束する。計算機シミュレーションにより提案アルゴリズムの効果と優位性を示した。 また、WP1に関しても前年度までの成果を継続して更なる見識を得た。 WP1: 無線分散ネットワークの高度化に向けて重要な課題となる相関情報源に対する符号化に関して検討を行った.特に情報源の出力が順序つき確率変数列である場合の性能解析を行い,誤り確率の正確な上界を導出した. WP1: 中継局で誤りを検出しても中継を継続するリレー方式を、ヘルパー付情報源符号化の問題として定式化し、レイリーフェージング下におけるアウテージ確率の精密な理論限界を導出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)