2011 Fiscal Year Annual Research Report
新たな香りセンサを用いた電子調香師の構築と香り制御による快適空間の創生
Project/Area Number |
23360175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
System engineering
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
大松 繁 大阪工業大学, 工学部, 教授 (30035662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 満明 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40200563)
原嶋 勝美 大阪工業大学, 工学部, 教授 (20238174)
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Keywords | 匂いセンサ / 匂い計測 / 匂い基本要素 / 匂い分解 / 匂い合成 / 香り制御 / 快適香り空間 / モレキュラーシーブ |
Research Abstract |
本研究の目的は,香り分子の脱離を高速に行う香りセンサの開発とそれをアレイ状に配置したセンサアレイおよびモレキュラーシープを用いた高感度香り計測装置の作製と電子調香師の構築および香り制御による快適な香り空間の創生を行うことである. 本年度は新しい香りセンサの開発と計測装置の作製,電子鼻(電子調香師)および所望の香り空間を創生する香り計測システムの作成を行った. 1.香りセンサの開発:本研究で用いる金属酸化物p型半導体は錫の代わりにマグネシウムクロメートを利用し,香りの有無に対する抵抗変化量を大きくすることによって高温加熱による香り離脱を高速に行った.また,このセンサは基板上に多数アレイ状に配列することが容易であるため,これを用いた超小型かつ省エネタイプの香りセンサアレイを作製した. 2.香り計測装置の作製:極微量の香り成分を感知するためには,空気中に存在している水分や香りの溶液に含まれているエタノールなどを事前に取り除くことが必要である.本研究では,香り計測データをモレキュラーシープに吸着させ,香り成分を抽出するモレキュラーシープ法による香り計測装置を新たに作製した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
匂い計測装置の作製まで完成させることができた。香り計測を高精度にするためにモレキュラーシープを取り付けることができたが、それを加熱させる器具が入手できていないため、ガスクロマトグラフィのような追い炊き機能が完成していない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、追い炊き可能なヒータを早急に入手し、追い炊き機能を有する匂い計測装置を完成させ、様々な香りデータを計測し、香りデータベースの構築を図る予定である。
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Research Products
(12 results)