2014 Fiscal Year Annual Research Report
鋼橋の合理的な腐食対策のための新しい風洞実験方法と飛来塩分シミュレーション
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23360198
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
野村 卓史 日本大学, 理工学部, 教授 (50126281)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 飛来塩分 / 粒子発生器 / 付着濃度 / 可視化画像 / 有限要素法流れ解析 / VMS 法 / 鋼橋 / 防錆 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる平成26年度は以下の3項に関する研究を遂行した。 1.粒子発生器を用いた塩分ミストの生成: 前年度,風洞内に噴霧する物質を可視化用の煙から塩分ミストに変更し,かつ試験体表面にろ紙を貼付して表面に付着する塩分濃度を定量的に評価できる成果を得た。しかし塩分ミストの生成に超音波加湿器を使用したこと,および超音波加湿器から風洞への塩分ミスとの注入を測定胴に対して行っていたため,塩分ミストが風洞気流内で十分に拡散する状態を得ることができなかった。そこで本年度は新たに粒子発生器を購入し,これによって塩分ミストを発生させた。また粒子発生器を風洞のファンの上流に設置し,ミストを含んだ気流が風洞のファンや拡散胴を経由する方式とした。その結果,濃度の均一性が極めて高い気流を生成することができた。これによって飛来塩分の付着量を定量的に測定する風洞実験方法を確立した,と結論づけられる。 2.柱状物体まわりの流れの解析: VMS法に基づく有限要素法流体解析法を用いて,風洞実験をした正方形角柱まわりの流れの3次元解析を実施した。その結果,抗力係数,揚力係数の変動値,ストローハル数とも既往の実験値をほぼ近い値の解析結果を得ることができた。これによって得られた気流は角柱背後で渦が巻き込む領域の長さが可視化実験結果とかなり近いものになり,従来の2次元 k-ipsilon 解析による解析結果を格段に改善することができることとなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)