2011 Fiscal Year Annual Research Report
空間従属性を考慮した新たな面補間法の開発とその実用化
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23360219
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堤 盛人 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70292886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞広 幸雄 東京大学, 工学系研究科, 准教授 (10240722)
塚井 誠人 広島大学, 工学研究院, 准教授 (70304409)
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Keywords | 面補間 / 集計データ / 空間従属性 / 空間統計学 / 空間計量経済学 |
Research Abstract |
1.計量地理学等を中心とした分野における面補間に関する既存研究を改めて精査し、特に、本研究が採用する回帰法に関する最新の研究動向について、それぞれの手法の問題意識や特徴について整理した。さらに、国内外のデータ環境の下で実際に面補間が必要となる場面について考察し、本研究での提案手法が前提とする回帰法の適用に際して現実的に利用可能なデータ等に関する情報を整理した。 2.研究代表者が既に開発済みであった、空間計量経済学におけるSpatial Lag Model (SLM) / Spatial Auto-Regressive Model (SAR)を用いた面補間法に関しては、実証分析を通じて誤差の不均一分散を明示的に考慮することの必要性が明かとなっていた。そこで、不均一分散を明示的に考慮するための改良を施し、定式化を行った上で具体的な計算手順を完成した。さらに、試験的なデータを用いた分析によって、不均一分散を考慮することによる面補間精度の向上についても確認を行った。 3.分担者の塚井が開発に着手していたSLM/SARを用いた別な面補間法についても方法論として完成をさせ、実際に計算可能であることを確認した。さらに、可変地区問題への適用可能性についても具体的な検討を行った。 4.上述の方法とは別に、研究代表者が開発に着手していた、空間統計学を用いた面補間法について、理論的な問題として残されていたad hocな仮定を排除して方法論の再構築を行い、実際の計算手順も含めて完成した。 5.次年度以降提案手法の有用性を実証的にも確認するために、実際の面補間を必要とする場面に近い状況を想定したデータの検討を行い、データの入手と加工作業に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定どおり、空間計量経済学・空間統計学の両方に基づく面補間手法の開発に着手でき、定式化とアルゴリズムの作成に目処がついた。また、実証比較分析に必要なデータについても整備の目処がついた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って研究を進める。
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Research Products
(7 results)