2012 Fiscal Year Annual Research Report
白質病変マッピングに基づく運転特性と高齢者等の個人対応型事故防止対策の基礎的検討
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23360227
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
朴 啓彰 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (60333514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 靖彦 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10368855)
中野 公彦 東京大学, その他の研究科, 准教授 (90325241)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | MRI / 白質病変 / マッピング / 高齢者 / 交通事故 |
Research Abstract |
脳ドック受診者の脳MRIデータから、健常ドライバの白質病変グレードを大脳皮質下白質領域と脳室周辺部に分けて評価した。同時に過去の10年間の交通事故歴を事故タイプ別に聞き取り調査した。3930名(男性2037名、女性1893名、平均年齢52.7歳)に対して、白質病変と交通事故の関連性を統計解析した。事故タイプ別の交通事故歴の有無を目的変数に、性別、年齢、大脳皮質下・脳室周辺部の白質病変グレード、運転頻度を説明変数にして、多変量ロジステック解析を行った。結果は、脳室周辺部の白質病変では事故との関連性は無く、大脳皮質下の白質病変が、事故タイプでは交差点事故に対してのみ有意の関連性を示した。交差点事故では、他のタイプの事故と較べて、ドライバの注意機能が大いに関与している為と推察された。そこで、アクセル・ブレーキ操作を行う運転適性検査(ABテスト)を施行した。ABテストでは、白質病変ドライバはアクセルからブレーキへの踏み替え反応速度の変動率が、白質病変のないドライバと較べて有意に高いことが判明した。白質病変による高次脳機能低下が、アクセル・ブレーキ操作反応のブレと関連し、交差点事故を有意に引き起こしている可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健常ドライバの脳組織変化が交通事故のリスクになり得ることは、世界初の報告であった。その成果は、米国科学雑誌プロスワンに掲載され、プレスリリースされた。 脳MRIデータを交通事故対策に役立てることが出来る可能性が生まれた。
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Strategy for Future Research Activity |
白質病変の大きさと部位で、自動車運転操作に関わる高次脳機能がどうように影響を受けるのかを調べ、さらに交通事故との関連性を追求する。VBM(voxel-based morphology)法を用いて上記検討を行えるようにして、白質病変マッピングを完成させる。
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Research Products
(12 results)