2013 Fiscal Year Annual Research Report
鋼構造部材の強地震下における連成不安定挙動の解明と高度座屈設計手法の確立
Project/Area Number |
23360242
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
五十嵐 規矩夫 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (40242292)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 鋼構造 / 梁 / 座屈 / 連成 / 変形性能 / 補剛 / 断面形状 / 材料特性 |
Research Abstract |
鋼構造H形断面梁に対してその実挙動を検討することで,梁の繰返し荷重下おける塑性変形能力を,横座屈と局部座屈の連成座屈を考慮して統一的に評価することが本研究の目的である.本年度は繰返し荷重下における連成座屈挙動を解明することを通し,座屈耐力や塑性変形能力を向上させるための効果的な座屈補剛手法を検討した.この際,スチフナ補剛等の簡易的な方策により連成座屈耐力,塑性変形能力の向上を意図し,その効果を検討した.さらに,未だ具体的かつ一般性を有する床スラブ効果を見込んだ座屈設計指針は示されていない現状に対し,系統的な検討を通して,効果的な座屈設計法を確立するための基礎的資料を得ることを目的とした. 本年度行った研究サブテーマは以下の3つである. 1)スチフナ補剛を施したH形断面梁の連成座屈挙動の解明と有効補剛形式の提案,2)上フランジ連続拘束下における繰返し連成座屈挙動の解明と設計式の導出,3)床スラブ合成効果を見込んだ梁の座屈性状の解明 1)スチフナによる局部座屈及び横座屈補剛を検討した.このスチフナ補剛は単に局部座屈補剛に留まるものではなく,横座屈に対する補剛効果も担うように配置した.効果的な配置方法,スチフナ形状等を,数値解析及び繰返し載荷実験を通して検討した. 2)上フランジ連続拘束下における梁の連成横座屈実験を行い,無拘束梁の連成横座屈挙動との差異を比較検討した.昨年度検討した弾性横座屈耐力指標を用いて,上フランジ拘束下での繰返し荷重を受ける梁の塑性変形能力評価式の構築を試みた. 3)床スラブからの合成効果による応力状態の異なりを考慮した座屈耐力算定及び座屈形式の判定を行った.この結果を応用し,これまで提案してきた座屈耐力算定式の修正係数を提案した. 以上,鋼構造部材の連成不安定挙動を考慮した高度座屈設計手法を確立し,具体的な設計規範に向けた基礎資料を提示した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 鋼構造物の座屈に関する諸問題20132013
Author(s)
竹内徹, 小崎均, 井戸田秀樹, 木村祥裕, 金尾伊織, 宇佐美徹, 津田恵吾, 五十嵐規矩夫, 荒木慶一, 多田元英, 田川浩, 藤本益美
Total Pages
202(125-140)
Publisher
日本建築学会