2013 Fiscal Year Annual Research Report
炭素固定に有効な解体材活用・建物制震システムの開発研究
Project/Area Number |
23360249
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 謙太郎 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (10274490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 博 京都大学, 防災研究所, 教授 (30311856)
小山 智幸 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50215430)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (90210723)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地球環境負荷低減 / リユース / 建築解体材 / 地盤補強 / 制震 / カスケード利用 / コンクリートブロック / 液状化対策 |
Research Abstract |
(A) 木造建築の解体等で得た木材を地盤補強や制震壁にカスケード利用する方法の提案について 木造建築物の解体時に発生する角材を地盤補強材としてカスケード利用し、液状化対策技術へ適用することを目的として、模型振動実験により適用可能性の検討を行った。既設の戸建住宅の液状化対策として、基礎周辺地盤に角材を打設する方法を提案し、住宅模型の不同沈下や過剰間隙水圧の消散過程に着目して、その効果を調査した。また、接合部を有する角材、コンクリート杭と併用した角材を用いた実験も行った。その結果、角材は既にその有効性が確認されている丸太と同等の効果を有することが明らかとなった。 地盤補強に利用できない短材を建築の構造要素に利用する方策として、短い筋交い材を対称に挿入する木造軸組を考案し、水平載荷実験を行ってその力学特性を調べた。 (B) リユース可能な壁体を用いた乾式工法による建物制震システムの提案について 平成24年度に振動実験により制震性能を調べたパッシブ制震補強工法に対して、その性能が安定して発揮されるような乾式コンクリートブロック壁体と主体架構の接合方法を検討するために、接合方法の異なる試験体の頂部に正弦波形の強制変位を与える繰り返し水平載荷実験を行った。その結果を受けて工法を改良し、鋼構造実大試験架構に適用する耐震補強壁体の設計を行った。その設計に基づき、実大試験架構の2階部分に2枚の壁体を設置し、既存建物に対してその施工が簡便に実施できることを実証した。並行して、これまでの実大試験架構の常時地震観測データを解析し、1本棒曲げ-せん断モデルとしてモデル化してその振動特性を観測振動特性に一致させることにより、その剛性と質量を正確に同定した。その同定結果および設計したパッシブ制震補強壁体のエネルギー吸収性能を用いて、実大試験架構の地震時挙動を非線形時刻歴応答解析によって評価した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)