2013 Fiscal Year Annual Research Report
非定常CFDと日射・人体解析モデルの融合による不均一温熱環境シミュレータの開発
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23360260
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
酒井 孝司 明治大学, 理工学部, 教授 (40274691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 靜男 神奈川大学, 工学部, 教授 (20213316)
大嶋 拓也 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40332647)
赤嶺 嘉彦 国土技術政策総合研究所, その他部局等, その他 (40447420)
加治屋 亮一 明治大学, 理工学部, 准教授 (60062014)
永田 明寛 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60228020)
倉渕 隆 東京理科大学, 工学部, 教授 (70178094)
遠藤 智行 関東学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90385534)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 建築環境・設備 / 省エネルギー / CFD / 非定常 / 日射 / 長波長放射 / 数値人体 / 快適性 |
Research Abstract |
日射が入射する居住空間における環境負荷低減,健康・快適性の確保は火急の課題であり,この問題に対処するためには,複雑な現象に対応可能な非定常気流・温熱環境解析手法の開発が急務である。そこで本研究では,『非定常CFD と日射・人体解析モデルの融合 による不均一温熱環境シミュレータの開発』を目指し,CFD 解析技術を核として,CFD と連成可能な数値人体モデル,日射・放射解析手法の開発を行っている。以下に平成25年度の研究成果を示す。 ①不均一放射の影響を把握可能な人体解析モデルと日射・放射解析手法の開発:人体に対する不均一放射環境を評価するためには,部位毎の伝熱,放射および気流変動の影響を考慮する必要がある。16部位に分割した人体解析モデルを改良し,各部位を日射受熱部と日影部にわけた人体解析モデルの構築を行った。 ②日射照射下の定常・非定常温熱環境実測:不均一放射環境下における人体への伝熱,放射および気流変動の影響を評価するための指針を明らかにすることを目的に,ペリメータにおいて,各種日射遮蔽手法が人体に及ぼす影響について実測を行った。ブランドによる日射遮蔽時において,天井付近の温度が上昇して熱負荷が大きくなるが,ブラインドからの熱放射が人体に及ぼす影響が小さいことがわかった。 ③日射照射下の定常・非定常温熱環境解析:②の実測結果とCFDの解析結果を比較して,精度を検証した結果,ブラインド近傍の熱移動現象の再現性が低いことがわかった。今後,ブラインドの解析モデルの検討が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的で掲げた3つの項目について,順次測定・解析を行い,所定の成果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね順調に進展している。25年度に新たに挙がった検討課題(ペリメータ空間の温熱環境の詳細把握,解析モデルの精度向上)について,26年度も継続的に検討する。その他については,当初の研究計画に則り,研究を遂行する。現時点では,問題点は生じていない。
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