2011 Fiscal Year Annual Research Report
領域型ミュージアムにおける人間・空間・資源の総合システムデザイン
Project/Area Number |
23360264
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 文夫 東京大学, 総合研究博物館, 特任准教授 (20447353)
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Keywords | ミュージアム / 人間連携 / 空間連携 / 資源共有 / システムデザイン |
Research Abstract |
本研究では、都市を「領域型ミュージアム」として活用するためのシステムデザインの構築を目指し、携帯端末で使えるアプリの開発運用を進めている。平成23年度は領域型ミュージアムの「構成要素」を明らかにするためにシステム基盤の基本計画を予定していた。しかし、GoogleMapsのAPIの導入やiPhoneのOS変更といった不測の事態が発生し、システム基盤の再検討が必要になった。当初は平成23年度中にシステム基盤の設計および開発を行う予定であったが、平成23年度中は設計のみを行い、平成24年9月までに開発を行うことにした。今まで研究開発してきたアプリはスタンドアロンで使用するものであったが、サーバ・システムが構築されたことにより、ユーザ間の情報共有を行うことが可能になった。 平成23年度においては、領域型ミュージアムを成立させる「構成要素」の研究を行い、次年度の「連携手法」の研究の準備的検討を行った。 人間連携システム:個人モデルはミュージアムユーザの基本設定を検討した。個人のユーザネームを導入してシステムの利用ユーザの識別を行い、ユーザが蓄積した空間情報を把握できるようにする。 空間連携システム:集中モデルはミュージアム空間の基本設定を検討した。都市に分散する施設/場所をpositionとして登録し、その集合をspaceとして把握できるようにする。 資源共有システム:私有モデルはミュージアム資源(モノと情報)の基本設定を検討した。positionに関する情報をコンテンツとして登録できるようにする。 システム基盤整備においては、これらの人間・空間・資源系の構成要素が相互に連携できるようなシステム基盤の設計と開発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GoogleMapsのAPIの導入やiPhoneのOS変更といった不測の事態が発生し、システム基盤の根本的な再検討が必要になった。そのため、23年度中に終了する予定だったシステム基盤の設計と開発が24年の9月まで繰り越された。その後は順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は領域型ミュージアムの「連携手法」を中心に研究を行い、情報共有を可能にするアプリシステムの設計および開発を行う。アプリ用の管理サーバの構築によりユーザ間のデータ共有が可能になった。すなわち、都市においてユーザが興味深いと思った場所をpositionとして登録し、positionを集積したspaceをサーバにアップすれば、それを他のユーザがダウンロードして情報共有することが可能になった。この状況を受けて、領域型ミュージアムの「連携手法」について、人間連携システム、空間連携システム、資源共有システムという3つの視点から検討を行う。 人間連携システムでは、領域型ミュージアムの情報作者をユーザネームによって識別し、その嗜好性に応じたユーザグループの形成や個人間連携の可能性を検討する。 空間連携システムでは、分散型の施設群/場所群を一つのspaceとして登録してネットワーク型ミュージアムの構築実験を行う。 資源共有システムでは、ミュージアムのモノと情報の共有をはかるためにpositionの属性として資源情報をユーザ側からの提供情報として組み込めるようにする。
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Research Products
(2 results)