2011 Fiscal Year Annual Research Report
磁気化フェライトバルーンポリマー複合凝集沈殿処剤による革新的水処理プロセス
Project/Area Number |
23360337
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小林 高臣 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90225516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
于 海峰 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 特任講師 (70509744)
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Keywords | 磁性応答性 / ポリマー / 水処理 / 凝集剤 / フェライト / 磁性粉 / 電解質ポリマー / 複合化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、これまでにないフェライトバルーンタイプの有機-無機ハイブリッド凝集沈殿処理剤を提案し、これを利用し水環境浄化の革新的技術開発を展開することにある。そこで磁気吸着性を有するバルーン状のフェライトを核とし、それに生体ポリマーをグラフトした複合体を環境浄化用凝集剤として活用する事を提案し、磁性特性を利用し、磁石による回収を視野に入れた次世代の環境浄化システム開発を実施する。さらに、本研究では、電解質ポリマーとフェライトバルーンを複合化したフェライトバルーン凝集沈殿処理剤を調製し、これを利用した新規高度化水処理システムの開発を目指す他、ナノサイズの酸化鉄微粉末を用いても同様に検討する。また重金属インプリント粉体に磁石応答性を持たせた凝集吸着剤も新規に検討する。これらの凝集沈殿処理剤は、表面積の大きなフェライトバルーンを核とし、その表面に高分子電解質を共有結合により導入したこれまでに無い凝集沈殿処理剤であり、磁気を活用した磁石による新規機能性発現が期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
震災の影響で備品の搬入が遅れたため、評価が遅れたが、おおむね予定どおりに進行している。しかし設備備品の納入が遅れ、発表データの公表が遅れ論文投稿にも影響しているが、次年度に公表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
フェライトバルーンのみならず、新規にナノサイズの酸化鉄微粉末を用いても同様に検討する他、基質選択性の高いインプリント粉体に磁石応答性を持たせた凝集吸着剤も新規に検討し、高度化水処理システムの開発をめざす。
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Research Products
(2 results)