2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23360370
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二見 淳一郎 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00420498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80273358)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 蛋白質工学 / がん免疫 / CT抗原 / 化学修飾 / バイオテクノロジー / 診断薬 / 蛋白質生産 |
Research Abstract |
本研究では、化学修飾法を用いた変性タンパク質のタンパク質可溶化技術を活用して、多くが不安定な物性のがん抗原タンパク質を全長・水溶性として調製する技術開発とリソース強化を進めた。本年度は腫瘍免疫マーカーとして有望ながん・精巣抗原(CT抗原)を中心にクローニング作業を進め、ヒト培養細胞(FreeStyle293)での生産系として77クローン、大腸菌での生産系として32クローンの構築がそれぞれ完了し、以前からの研究リソースを総合すると、約120種類のがん・CT抗原の生産系が整備できた。また、FreeStyle293細胞を宿主とした各CT抗原の生産系で発現確認を実施したところ、実に80%もの抗原タンパク質が細胞内で不溶化していることが判明した。これは不安定な物性であるCT抗原の特徴をよく表している。CT抗原の詳細な機能は未解明な部分が多いが、主に細胞内で様々なタンパク質と相互作用するハブ機能が推定されており、それ故、大半が天然変性タンパク質であることが推定された。これらの不溶性CT抗原は可逆的変性カチオン化法により高い水溶性が付与でき、逆相HPLCを用いた高純度精製も可能である。これらのリソースを活用すれば、昨年度開発済みの 高感度な抗体検技術を組み合わせて、がん免疫治療分野に求められるコンパニオン診断薬の実用化に向けて、研究が大きく進捗した。今後はこれらの貴重なリソースと周辺技術を組み合わせて、がん免疫治療分野へ応用可能な基盤技術として育成を継続したい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Dramatic Increase in Expression of a Transgene by Insertion of Promoters Downstream of the Cargo Gene.2014
Author(s)
Masakiyo Sakaguchi, Masami Watanabe, Rie Kinoshita, Haruki Kaku, Hideo Ueki, Junichiro Futami, Hitoshi Murata, Yusuke Inoue, Shun-Ai Li, Peng Huang, Endy Widya Putranto, I. Made Winarsa Ruma, Yasutomo Nasu, Hiromi Kumon, Nam-ho Huh
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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