2012 Fiscal Year Annual Research Report
固気混相流の壁面近傍挙動に及ぼす船体運動の影響に関する研究
Project/Area Number |
23360396
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
村田 裕幸 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (30415806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 秀行 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (80399518)
武居 昌宏 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90277385)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 流動層 / 船体運動 / CFD / 流れの可視化 / 固気混相流 |
Research Abstract |
本年度は小型循環流動層コールドモデルにキャパシタンスCTセンサーを装着し、時間的に変動するライザー断面内のボイド率分布を計測する固気混相流可視化実験を実施すると共に、既存の循環流動層実験装置のライザー部観察窓における粒子挙動を撮影し、粒子画像流速測定法(PIV法)を適用して壁面近傍の粒子降下速度に及ぼす横揺れ運動の影響を定量的に評価した。また、ライザー部壁面近傍の熱伝達挙動を2次元的に評価・検討するため、感温液晶シートを利用したライザー部伝熱板を製作した。さらに、既存の実験データを再検討・整理して得られた、船体運動条件下における固気混相流伝熱特性についての新たな知見をPowder Technology 誌で発表した。 一方、Euler-Granularモデルによる固気混相流の3次元数値解析については、コードの整備を行いつつ、小型循環流動層コールドモデルを対象とした計算を実施した。また、キャパシタンスCT法による固気混相流可視化実験結果との比較方法について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ順調に研究成果が得られるようになってきており、今後の研究実施内容、及び成果の見通しも立っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
キャパシタンスCT法による小型循環流動層コールドモデル・ライザー部におけるボイド率分布計測については、引き続き実験を実施する。また、既存の循環流動層にPIV法を適用したライザー部粒子降下速度計測についてもさらに検討を進めると共に、感温液晶シートを利用したライザー部表面温度の2次元計測実験を実施する。一方、Euler-Granularモデルによる3次元数値解析については、引き続き小型循環流動層コールドモデルを対象とした計算を実施する。
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