2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市鉱山からの白金族金属のバイオ分離・濃縮・素材化システム
Project/Area Number |
23360406
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
小西 康裕 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90167403)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 廃棄物再資源化 / 都市鉱山 / リサイクル / 白金族金属 / レアメタル / バイオミネラリゼーション / ナノ粒子 / 金属イオン還元細菌 |
Research Abstract |
都市鉱山として使用済み自動車排気ガス触媒および工業廃水を対象に、平成25年度には次の諸点を明らかにすることにより、「Shewanella属細菌を用いる白金族金属(PGM)イオンの還元・析出」をベースにしたPGM湿式バイオ分離・濃縮・素材化システムの有効性を実証した。 1.使用済み自動車用触媒からの白金族金属(PGM)のバイオ回収 (1) 連続操作によるバイオ還元・析出 使用済み触媒から調製したPGM三元素(白金、パラジウム、ロジウム)含有溶液を大量処理するために、小型槽型反応器を連続操作(PGM溶液・S. algae細胞の供給、細菌懸濁液の排出)して、バイオ還元・析出実験を行った。その結果、平均滞留時間(供給液速度/装置体積)を10 min と短時間に設定しても、定常状態でのPGM還元・析出率は90%以上となり、高速・高効率PGM回収が達成できることがわかった。 (2) 細菌細胞内に還元・析出したPGMの回収 PGM含有細胞を溶液から固液分離した後、湿潤細胞の乾燥処理(50°C、12 h)によって、乾燥細胞のPGM含有率を10 % 程度に高めることができた。さらに、乾燥細胞の焼成によって、PGM金属塊を回収できることを示した。 2.工場廃液からの白金のバイオ回収 ある企業から提供された白金含有廃液(白金濃度が50 ppm 以下、重金属イオンが共存、強酸性)を対象に、Shewanella属細菌による白金イオンの分離・回収の適用可能性を検討した。その結果、本廃液は従来技術を用いて白金を回収することが困難であったが、Shewanella属細菌を用いて廃液中の白金を選択的に高効率(短時間の回分操作で回収率90%以上)で細菌細胞内に分離・回収できることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)