2013 Fiscal Year Annual Research Report
個体群生態学と繁殖生態学の融合による植物の生活史研究の包括的展開
Project/Area Number |
23370006
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大原 雅 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (90194274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 系子 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 主任研究員 (00343814)
高田 壮則 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (80206755)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 植物 / 生活史 / 個体群生態学 / 繁殖生態学 / 長期モニタリング |
Research Abstract |
本研究課題の最終年度にあたる平成25年度は、モニタリングを継続するとともに、これまで得られた各種個体群の個体群統計学的情報と遺伝学的情報を統合した数理解析モデルを構築し、シミュレーションを行い、実際の個体群への一般化を行った。 『野外生態調査』に関しては、1)個体群動態:調査区のモニタリングの継続を行うとともに、推移行列モデルから推定される繁殖率、死亡率などのパラメータについての調査を行った。2) 繁殖特性:繁殖特性は年変動する可能性が高いため、初年度同様に、各種について自家受粉率、強制他家受粉での結実率、花粉と胚珠の比率、雄しべと雌しべの空間配列、開花時期を測定し、花粉媒介昆虫への依存度や自家受粉効率を調査した。 『遺伝解析』に関しては、1) 個体群動態:初年度同様に生活史段階の異なる各個体(実生、未成熟個体、成熟個体)から葉を採集し、マイクロサテライトマーカーを用いて、集団の遺伝的構造の把握を行った。2) 繁殖特性:初年度に引き続き、各種個体群において、自殖率と近交弱勢の程度を遺伝解析により推定し、繁殖システムを評価する。また、前年に結実した種子を用いて、次世代個体の遺伝変異の把握を行った。 『数理解析』に関しては、得られた各種個体群の遺伝構造ならびに遺伝的パラメータ(自殖率・近交弱勢)をもとに個体群の変動が遺伝的変異に与える定量的な予測を試みた。 3年間のデータを統合し、数理モデルを利用して、調査対象とした全種に関する個体群の存続可能性の定量的な評価を行うとともに、各生育環境における具体的な保全対策を提示する。そして、本研究における、一連の長期モニタリング調査法、遺伝解析法、数理解析法に基づく植物個体群の時空間動態の統計遺伝学的解析法を確立することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Ecological conditions favoring budding in colonial organisms under environmental disturbance.2014
Author(s)
Nakamaru, M., Takada, T., Ohtsuki, A., Suzuki, S.U., Miura, K. and Tsuji, K.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 9
Pages: e91210
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Decline in the genetic diversity of the northernmost marginal populations of Fagus crenata2013
Author(s)
Kitamura, K., Matsui, T., Kobayashi, M., Saitou, H., Namikawa, K. and Tsuda, Y.
Organizer
Primeval Beech Forests: Reference Systems for the Management and Conservation of Biodiversity, Forest Resources and Ecosystem Services
Place of Presentation
Lviv, Ukraine
Year and Date
20130602-20130609
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