2011 Fiscal Year Annual Research Report
森林群集における動態および機能形質パラメータの統合的解析
Project/Area Number |
23370007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中静 透 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (00281105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 紘子 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教 (70515733)
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Keywords | 機能形質 / 森林動態 / 萌芽特性 / 群集集合 / 撹乱 / 多様性 / 共存機構 / 二次林 |
Research Abstract |
温帯落葉樹の成熟林およびその周辺の発達段階の異なった森林において,これまで蓄積された動態パラメータを整理するとともに,萌芽など不足する部分のパラメータを補った。さらに葉の機能形質に関するデータを収集し,動態パラメータと形質機能パラメータの統合的解析を行った。 具体的には以下の内容である。 (1)樹木の動態パラメータに関するデータベース作成 (2)葉の形質・機能パラメータに関するデータベースの作成 (3)動態・機能パラメータの関連性解析 (4)撹乱・地形・階層性と機能・動態パラメータの関連性解析 (5)撹乱傾度に沿った群集の集合則の解明 今年度は、とくに小川群落保護林およびその周辺でこれまで得られたデータを整理し,不足しているデータを現地調査で収集した。とくに,萌芽に関するデータおよび低木類の生態的特性についてのデータを収集し,データベースを充実させた。また,この地域の森林に出現する主要な樹木(約60種)の葉をサンプルし,形質および機能に関する種特性の分析を行って,データベースを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の計画として、萌芽特性および低木類の生態的特性、そしてこの地域の森林に出現する主要な樹木(約60種)の機能形質のデータベース作成を予定していたが、それがほぼ完了したため
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに作成されたデータベースをもとに、機能形質と群集組成、更新特性、萌芽特性、葉の分解速度などとの関連性の解析を進める。また、他の地域で得られたデータとの比較を行い、小川群落保護林での結果の一般化を目指す。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Interspecific variation in size dependent resprouting ability of temperate trees and its adaptive significance2012
Author(s)
Shibata, R., Tanaka, H., Shibata, M., Ishida, S., Hatta, F., Kurokawa, H., Nakashizuka, T.
Organizer
日本生態学会第59回全国大会
Place of Presentation
大津(講演要旨P1-125J)
Year and Date
2012-03-20
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[Presentation] Determinant of litter decomposition rate in peatland ecosystem2012
Author(s)
Inoue. A., Nakashizuka, T., Hikosaka, K., Kurokawa, H., Sasaki, T., Tanaka, T.
Organizer
日本生態学会第59回全国大会
Place of Presentation
大津(講演要旨P2-382J)
Year and Date
2012-03-19
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