2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23370008
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
渡辺 一哉 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40393467)
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Keywords | 共生 / 微生物生態系 |
Research Abstract |
メタン菌に存在する共生細菌の鞭毛キャップ蛋白質に結合する蛋白質とそれに続く蛋白質相互作用カスケードを同定するため、磁気ビーズ法の検討を開始した。磁気ビーズ法とは、標的蛋白質(今回は、共生細菌の鞭毛キャップ蛋白質)を表面に固定した磁気ビーズを用いて、それに結合する蛋白質などをアフィニティー精製する方法である。今までに共生菌の鞭毛タンパク質遺伝子をクローニングし、大腸菌での組換え生産系を確立した。また、メタン菌を培養して菌体を回収するとともに、その無細胞抽出物を作成した。今後、磁気ビーズに鞭毛タンパク質を結合し、そこにメタン菌の無細胞抽出物を添加することにより、結合物を探索する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共生関係を形成する際に必要となる分子メカニズムを明らかにするために、両者の接触を補助するタンパク質間相互作用を同定するのが本研究の一つの目的である。これに必要となる組換えタンパク質やアッセイ系の準備が終了したので、研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の実験を継続し、共生菌の鞭毛タンパク質に結合するメタン菌タンパク質の探索を行う。また、共生関係に必要な因子をより広く探索することを目的に、微生物ナノワイヤーや土壌中の導電性粒子の共生的メタン発酵への影響を探索する。
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Research Products
(1 results)