2013 Fiscal Year Annual Research Report
葉と心皮の発生を制御する転写因子の機能特異性の分子メカニズム
Project/Area Number |
23370023
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
相田 光宏 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (90311787)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 転写因子 / シロイヌナズナ / 発生 |
Outline of Annual Research Achievements |
複数の発生過程を調節する転写因子が、なぜ異なる器官ごとに異なる機能を発揮できるのかは不明である。シロイヌナズナの転写因子であるCUP-SHAPED COTYLEDON2 (CUC2)は、葉では鋸歯の形成を、心皮では胚珠の形成を促進する。本研究では、これら二つの器官におけるCUC2の機能特異性の分子メカニズムを明らかにすることを目的としている。 1)機能誘導型CUC2タンパク質(CUC2-GR)を発現する形質転換体を用い、葉および花での下流遺伝子の発現が効率的に誘導されるようなDEXの処理条件を検討し、最適化した。この条件を用いてRNA Seq解析に用いるためのサンプル調製を進めた。 2)器官特異的なCUC2機能調節因子を同定するため、CUC2を過剰発現する変異アリルcuc2-1dの葉の表現型や心皮の表現型を特異的に抑制する変異体のスクリーニングを行い、葉の表現型を抑制する20の変異体候補を得た。また、Y2H法で同定されたCUC2の相互作用因子候補についてCRES-T法による機能阻害実験を行い、鋸歯形成を抑制する候補遺伝子を一つ得た。 3)CUC1およびCUC2の主要な標的遺伝子の一つ、STMのプロモーターについて、培養細胞を用いた一過的発現系により、両CUCタンパク質が作用する領域を約200bpまでに限定し、さらに作用に必須な配列を二つ同定した。 4)CUC2の相互作用因子としてCRCを同定し、両者が培養細胞において相互作用することを明らかにするとともに、CRCがCUC1およびCUC2の発現を抑制することで心皮の融合を促進することを明らかにした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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