2011 Fiscal Year Annual Research Report
膜タンパク質の小胞体トランスロコンを介した膜組み込みと小胞体回避機構
Project/Area Number |
23370055
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
阪口 雅郎 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 教授 (30205736)
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Keywords | 膜タンパク質 / シグナル配列 / 小胞体 / トポロジー / オルガネラ |
Research Abstract |
膜タンパク質の生合成と機能構造形成に関して下記の成果を得た。 【1】ペルオキシソーム膜タンパク質ABC輸送体D3アイソフォーム(PMP70)の小胞体膜標的化の抑制について研究を続行し次の結果を得た。(1)厳密な配列特性を有するモチーフが、何らかの因子を介して小胞体組み込み抑制作用を発揮している。(2)小胞体標的化を抑制されたタンパク質はC-末端に存在するI-型ペルオキシソーム指向性シグチルによってペルオキシソームへ移行できる状態であり、凝集体の形成や特殊な部位に隔離されることなく健全な状態にある。【2】小胞体トランスロコンでの新生ポリペプチド鎖の生合成に共役した膜透過を詳細に解析し、膜コレステロールがトランスロコンに対して多面的作用を示すことを明らかにした。コレステロールはシグナル配列によるトランスロコン標的化を部分的に抑制するだけではなく、トランスロコンでの正電荷の動きを抑制すること、それに対して疎水性配列の動きは容易にすることを明らかにした。【3】膜タンパク質の極性局在化について、ABC輸送体C2アイソフォームを対象とする研究を続行した。C2は極性化した細胞の細胞膜頂端側に局在化し特定の物質の排出に寄与する。この極性局在化にカルボキシル末端77残基が関わることを明らかにし、この部分に結合する因子を探索し足場タンパク質であるPDZK1を同定した。さらに、別の部位に、最小5アミノ酸残基からなるモチーフがありこれが細胞膜頂端側への局在化を規定することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
膜タンパク質の小胞体標的化抑制モチーフが作用した後にもオルガネラ移行可能状態であることを示し、トランスロコン機能に対するコレステロールの作用を系統的に明らかにし、細胞膜頂端側への新規局在化シグナルモチーフを発見するなど実質的な進展を見ている。
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Strategy for Future Research Activity |
小胞体でのポリペプチド鎖の輸送駆動要因を生物物理学的な手法を導入して解析し本質にせまりたい。また、ここで発見できた小胞体標的化抑制モチーフ及び、細胞膜頂端側局在化規定モチーフに作用する因子の同定を行い、それらの作用機構を明らかにする予定である。
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[Presentation] ER-targeting Suppression by Short N-terminal Motif of Peroxisomal ABC Transporter, PMP702011
Author(s)
Sakaguchi, M., Iwashita, S., Yamashita, Y., Sakaue, H., Kida, Y.
Organizer
第63回日本細胞生物学会大会
Place of Presentation
北海道大学(北海道)
Year and Date
20110627-20110629
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