2012 Fiscal Year Annual Research Report
チロシンホスファターゼによる生体機能制御とその作用機構に関する統合的研究
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23370061
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
的崎 尚 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80252782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 浩史 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (70334125)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / 生体分子 / 蛋白質 / 脳・神経 / 免疫学 |
Research Abstract |
本研究においては、研究代表者が独自に見出したチロシンホスファターゼ(PTP)であるSHP-2とその関連分子により構成されるシグナル系(CD47-SIRPα系)、およびR3受容体型PTPの生理機能とその作用機構に関して、詳細かつ統合的な解析を行うことにより、PTPによる生体機能制御と病態へ関わりにつきより深い理解を得ることを目的とした。今年度の成果を、以下に列記する。 (1)CD47-SIRPα系ならびにSHP-2による中枢神経系の制御について、SHP-2-floxマウスとCAMKII-Creトランスジェニックマウスの交配により、SHP-2の前脳特異的遺伝子破壊(KO)マウスを作製しその表現型を解析した。その結果、行動異常とそれに伴う神経特異的な遺伝子発現に変化が観察された。 (2)CD47-SIRPα系による免疫系の制御に関して、SIRPα-floxマウスとCD11c-Creトランスジェニックマウスとの交配により樹状細胞特異的SIRPαKOマウスを作製し、その表現型を解析した。その結果、樹状細胞の分画における変化を認めた。また、リンパ組織の異常やその関連遺伝子の異常が見られ、以前に作製した全身性のSIRPαKOマウスに類似した表現型を認めた。 (3)R3受容体型PTPに関しては、SAP-1の基質分子p90の機能を明らかにする目的で、p90の遺伝子KOマウスを作製し解析を開始した。また、p90が腸上皮細胞特異的に発現すること、ならびにその機能につき解析できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた、種々のトランスジェニックマウスの作製と解析が順調に進行しており、上記のように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
作製した種々のトランスジェニックマウスの解析を継続して行うと共に、これらのマウスより得られた材料を用いて、計画に従い細胞レベルや分子レベルでの解析を行う予定である。
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Research Products
(25 results)