2014 Fiscal Year Annual Research Report
後期エンドソームリン酸化シグナルによる細胞機能制御
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23370087
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
名田 茂之 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (50291448)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リソソーム / 細胞内情報伝達 / メンブレントラフィック |
Outline of Annual Research Achievements |
リソソームの細胞質側表面にはMAPKやmTORC1シグナルの足場となるRagulator複合体が存在し、これらシグナルの調節に重要な働きをしている。p18(LAMTOR1)はRagulator複合体のリソソームへの局在と複合体形成のバックボーンを担う重要なたんぱく質で、生体に必須な役割を果たすことをこれまでに示してきた。本年度の研究では①Ragulator複合体構築に必要なp18の部分構造の同定、②mTORC1活性化に必要なRagulatorコンポーネントの同定、③コンディショナルノックアウトマウスを用いた皮膚でのp18機能の解析を進めた。 ①については、部分欠損型、点変異型のp18発現ベクターを構築し、p18ノックアウト細胞に発現させて細胞内におけるmTORと各Ragulator分子の局在変化から、p18とRagulatorコンポーネントの会合について調べた。その結果、各Ragulator分子のp18との結合部位は、p18のC末側に存在し、それぞれ位置が異なることが明らかとなった。 ②については、p14を除く各Ragulator遺伝子をCRISPR/Cas9システムによりノックアウトした細胞を作製し、mTORC1活性に及ぼす影響を調べた。その結果、p10についてはmTORC1活性化に直接かかわらない可能性が新たに見出された。 ③について、表皮でのp18ノックアウトマウスを作製・解析したところ、p18が表皮細胞におけるタイトジャンクションの形成と安定化に重要な働きを持つことが見出だされた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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