2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23370105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Applied anthropology
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
青柳 潔 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80295071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 恵代 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (90372771)
本田 純久 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90244053)
尾崎 誠 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20380959)
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Keywords | ビタミンK / 骨代謝 / 骨粗鬆症 / 生理的多型性 / 運動機能 / 踵骨超音波法 |
Research Abstract |
受診者は男性110名、女性176名の計286名だった。男性の年齢は22-80歳で、平均63.4歳だった。身長は145.3-182.0cm、平均163.8cmで、体重は45.5-94.0kgで、平均64.8kgだった。女性の年齢は25-83歳で平均63.5歳だった。身長は138.2-168.7cm、平均151.7cmで、体重は34.9-89.2kgで、平均51.4kgだった。 男性(n=96)では全体で35入(36.5%)がビタミンK不足(血液中低カルボキシル化オステオカルシンucOCが4.5ng/mL以上)と判定された。60歳代、70歳代で高い傾向が認められた。女性(n=156)では全体で92人(60.1%)がビタミンK不足と判定された。年齢群間の違いは認められなかった。 骨量は踵骨超音波法にて測定した。男性では全体で、13人(11.8%)が骨減少症(若年成人骨量の70-80%)、20人(18.1%)が骨粗鬆症(若年成人骨量の70%未満)と判定された。年齢が高くなるに従って、骨減少症および骨粗鬆症の人の割合は高くなった。女性では全体で、54人(30.7%)が骨減少症(若年成人骨量の70-80%)、44人(25%)が骨粗鬆症(若年成人骨量の70%未満)と判定された。年齢が高くなるに従って、骨減少症および骨粗鬆症の人の割合は高くなった。男性に比べ女性の方が骨粗鬆症の人の割合が高かった。 男女とも年齢が高くなるに従って手伸ばし長さは短くなった。これはバランス力を調べる検査であるので、年齢が高くなるほどバランス能力は低下していた。男女とも40歳代以降、年齢が高くなるに従って握力は弱くなった。これは上肢筋力を調べる検査であるので、年齢が高くなるほど上肢筋力は低下していた。男女とも40歳代以降、年齢が高くなるに従って椅子からの立ち上がり時間は長くなった。これは下肢筋力を調べる検査であるので、年齢が高くなるほど下肢筋力は低下していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
300名の調査を予定していたが、286名に対し調査が実施できた。調査対象者に対して、ビタミンK不足の検査として、血液中低カルボキシル化オステオカルシンucOCを、骨量評価として、踵骨超音波法にて計測を行った。運動機能検査として、手伸ばし試験、握力、椅子からの立ち上がり時間を測定することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度も、本年度と同様の項目の調査を継続する。調査対象地の行政組織、医師会とも密接に連携しており、順調に遂行できるものと考えている。
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Research Products
(1 results)