2013 Fiscal Year Annual Research Report
節肥性を示す異種染色体添加コムギおよび合成コムギの遺伝育種学的研究
Project/Area Number |
23380006
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
辻本 壽 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (50183075)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コムギ / 染色体添加 / リン酸肥料 / 亜鉛 / 節肥性 |
Research Abstract |
節肥性を作物に付与することは肥料資源と地球環境保護のため重要である。本研究では野生植物の遺伝子を含む一次合成コムギ系統のリンと亜鉛吸収について研究し、さらに、それに関する遺伝子を追求するために、それとパンコムギとの組換え近交系の遺伝地図作成を行った。まず、マカロニコムギ品種「Langdon」と野生種タルホコムギの交配により育成された47系統の意地時合成コムギを材料に用いた。これら系統作成に使われたタルホコムギは、同種の分布域と変異を包含する系統である。さらに、比較のためパンコムギ品種として、Chinese Spring、小麦農林61号、Cham 6およびSephadak Ishkashimを用いた。2年間に異なる圃場で収穫された、これらの種子を溶解し、3反復で、ICP発光分光分析装置を用い、11元素(P、Zn、Fe、K、Mn、 Cu、Na、Al、Si、S、Au)の含有量を調査した。その結果、①一次合成コムギ内に大きい変異が見られること、②リン、亜鉛および鉄含量は互いに高い相関があること、③これらのパンコムギ品種における含量は低いこと、④含量と種子重とは弱く逆相関していることが明らかとなった。種子重による逆相関を除き、遺伝的にリンおよび亜鉛を多く含む系統を選抜した。一方で、これら一次合成コムギ系統とChinese Springの間で作った組換え近交系統、115系統を両親種と共にDArTおよびSNPマーカーで分析し、連鎖地図を作った。また、47系統の一次合成コムギに、それぞれ小麦農林61号およびSephadak Ishkashimを交配し、さらに、これらの品種で戻し交配したBC1F1個体を作成し、それを自家受精させたBC1F2集団を作成した。さらに、先の研究でPの吸収効率が高いことが分かっている、オオハマニンニク染色体添加系統を通常および低P条件下で水耕栽培した。その結果、低P条件下では根の伸長が促進されることが解明された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)