2014 Fiscal Year Annual Research Report
ギニアグラスを用いたアポスポリー性胚嚢始原生殖細胞出現メカニズムの分子的解析
Project/Area Number |
23380009
|
Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
陳 蘭庄 南九州大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40284822)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鉄村 琢哉 宮崎大学, 農学部, 教授 (00227498)
吉田 薫 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70183994)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | アポミクシス / 胚嚢始原生殖細胞 / ASG-1遺伝子の機能解析 / ギニアグラス / シロイヌナズナ / イネ組換え植物 / 多胚嚢形成現象 / 多胚形成現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、イネ科植物へのASG-1遺伝子導入:hsp::ASG-1::GFP遺伝子を導入したイネでは、シロイヌナズナで見られたような変異は見られなかった。ASG-1の遺伝子配列をもとに作成した特異的なプライマーを用いたPCRによる解析では、ASG-1遺伝子の特異的なバンドが検出された。また、ヒートショックによる蛍光発現も認められた。 2、ASG-1遺伝子組換えシロイヌナズナでの多胚形成と多胚嚢形成現象の解析:1)組換え体では、(1)多胚嚢形成:1胚珠に2胚嚢が同時に珠孔側から出現したが、胚嚢には胚乳はほとんどない。(2)多胚形成(珠孔側):胚も胚柄も正常に発育するが、胚乳があまりない。一方、(3)多胚形成:1つの正常の胚が珠孔側から発達したが、合点側に胚様体が1つ以上に発達してくる。以上の結果からASG-1が直接に多胚嚢形成や多胚様体形成に深く関連していると分かった。 3、組換えシロイヌナズナでのASG-1遺伝子の時空的発現:ASG-1の導入によって上記の3つの表現型の由来を追跡調査するため、ヒートショック処理を時間ごとに行った植物体を用いてその生殖様式の観察を行った結果:1)これまで報告した3つの表現型が認められた。2)ヒートショック処理時期の影響については、非組換えには影響しないことと、ヒートショック処理時期に関係なく、組換え体には3つの表現型は認められたが、その出現頻度やタイプへの影響についての実験は継続中。 4、ギニアグラスの種子を用いたASG-1遺伝子組換え体作出へのアプローチ:エレクトロポレーションによる形質転換では、種子およびカルスでそれぞれGUS発現が認められた。アグロバクテリウム法によるASG-1の導入には、抗生物質入り培地上で共存培養3時間および3日間のもので幼葉および根が伸長しているものが多く見られた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)