2013 Fiscal Year Annual Research Report
間欠冷蔵処理がイチゴと花き種苗の花成反応に及ぼす影響
Project/Area Number |
23380019
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉田 裕一 岡山大学, その他の研究科, 教授 (00141474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 丹十郎 岡山大学, その他の研究科, 教授 (40195938)
村上 賢治 石川県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200266)
中野 善公 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (50442819)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | strawberry / flower induction / heat stress / garden plants / gene expression / tomato |
Research Abstract |
2013年はイチゴの間欠冷蔵処理時期である8月末から9月始めに台風15号と17号が相次いで接近・上陸し,極端に日射量の少ない日が続いた.この間の平均気温は平年より低かったにもかかわらず,8月25日処理開始区の処理効果が著しく劣った.一方,‘女峰’の葉中可溶性糖含有量は挿し苗時期が早いほど高く,間欠冷蔵処理効果の安定性との間に正の相関が認められ,苗の炭水化物栄養状態がイチゴの花芽分化の早晩に大きな影響を及ぼすことが確認された.花成関連遺伝子については,FaFT3が開花促進環境である短日あるいは冷涼条件の成長点で誘導された.FaFT3は花器官形成に必要なFaAP1よりも早い段階で成長点に蓄積しており,花成開始の鍵となる遺伝子である可能性が高いことが示された.トマトについては,着果節位を低下させる効果が確認されたが,開花がやや遅くなり,第1花房下の茎長を減少させる効果は小さく,実用化に当たってはさらに検討する必要があることが示された.花き苗のうちトルコギキョウについては,間欠冷蔵処理をロゼット打破技術としては利用することはできないが、種子冷蔵処理と組み合わせることにより、クーラー育苗に変わるロゼット回避技術として利用できることが明らかになった.また,プリムラ,スターチスでは苗品質が大きく向上することが示され,イチゴ以外の園芸作物においても,暗黒冷蔵と自然条件下での育苗を周期的に繰り返す間欠冷蔵処理が,温暖化に伴う盛夏期の高温による様々な障害を回避,軽減するための技術として利用可能なことが明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)