2013 Fiscal Year Annual Research Report
細菌ペプチドグリカン結合型カダベリンの合成制御並びに表層膜安定の分子及び原子機構
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23380046
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Research Institution | Shokei Gakuin College |
Principal Investigator |
神尾 好是 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 名誉教授 (00109175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 淳 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30221188)
田中 勲 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), その他 (70093052)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ポリアミン合成制御 / リジンオルニチン脱炭酸酵素 / アンチザイム / Clp型セリンプロテアーゼ |
Research Abstract |
以下の2項目について実験を行った。 1.LDCおよびC-末端アミノ酸残基変異LDCの3次元構造解析のための試料作成: 393アミノ酸残基から成るLDCのL10依存的ClpX/Pによる分解は、これまでの我々の実験でC-末端から始まることが明らかになっている。LDCのC-末端5アミノ酸残基は, -VKKAV393であるが、興味あることに大腸菌において、ファージ Muの196アミノ酸残基から成る transposition制御蛋白質のC-末端アミノ酸配列も-VJJAV96である。本制御蛋白質はClpX/Pで分解されないが、V196残基がA残基に変換された変異株(RepV196A)はClpX/Pで分解される。従って、LDC変異株(V393A)はL10非依存的にClpX/Pにより分解される可能性が非常に高い。本年度は、本変異株がL10非依存的にClpX/Pにより分解されることを実証すると共に、LDC、その変異株(V393A)および[LDC-L10]複合体の結晶を取得し、これらの結晶解析からL10結合LDCのC-末端近傍の構造変化、並びにLDCのV393残基のClpX/P耐性に係る構造的役割を実証するために、LDC変異株(V393A)を作製した。 2.リコンビナントLdt(rLdt)の生化学的及び構造科学的特性の解明:研究代表者らは、NITE との共同研究でS.ruminantium の全ゲノム配列を決定し公開した。これを参考に本菌からLdtをコードする遺伝子(orf2750)を大腸菌にクローニングしてrLdtを得た。本酵素は予期した膜内在性酵素ではなく、細胞質酵素であった。rLdtは、無細胞系でATP依存的に細胞膜に存在する標的基質であるC55-isoprenoid alcohol-MurNAc-pentapeptide(リピド中間体)への14C-カダベリンの転移を触媒する酵素であることは確認されたが、転移反応は弱かった。その原因を追究中、orf2750の上流に同一転写系で転写されるorf2751が存在を見出した。ORF2751は、Ldtとリピド中間体との親和性を高めるトリガー蛋白質である可能性があるので、orf2751をクローニングした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)