2013 Fiscal Year Annual Research Report
臨床分離脳腫瘍由来のがん幹細胞に特異的に作用する化合物の探索研究
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23380067
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
新家 一男 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 研究グループ長 (20251481)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 膠芽腫グリオブラストーマ / スクリーニング / がん幹細胞 / sphere形成 / sphere特異的細胞死 |
Research Abstract |
がん幹細胞は、癌化学療法の重要なターゲットであるのも拘わらず、実際のスクリーニングに用いるのは困難であった。このような中、最も悪性度の高いがんのひとつである、膠芽腫グリオブラストーマ (GBM) は細胞塊 (sphere) を形成しながら増殖する、安定ながん幹細胞であることが見出された。 平成25年度は、二種類の患者由来のGBM細胞のうち、より悪性度の高い1123 (mesenchymal由来) を用いて、分化させた同細胞に対する細胞毒性と比較対象に用い、一つの大きなsphere塊に対して選択的に細胞死を誘導するアッセイ系を用いて、がん幹細胞選択的阻害剤のスクリーニングを行った。 大きなsphere塊を形成するために種々の検討を行った結果、PrimeSurfaceプレートを用いることにより、安定に大きなsphere塊を形成させる系の確立に成功した。また、イメージアナライザーを併用することにより、propidium iodideを用いて死細胞を染色定量することが可能になった。 本アッセイ系を用いて、約5万ライブラリーについてスクリーニングした結果、単離天然化合物ライブラリーより、10個の化合物を活性物質として得た。さらに微生物培養抽出サンプルを用いてスクリーニングを行った結果、10個のヒットを得た。これらのヒットサンプルについて再現培養を行い、活性物質の単離、同定を行った結果、一つの糸状菌が極めて強力に細胞死を誘導する物質を産生していることを見出した。本化合物は、分子量422あるいは448の新規化合物であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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