2013 Fiscal Year Annual Research Report
農村地域活性化の実践に向けたソーシャルキャピタルの有効性と限界に関する実証的研究
Project/Area Number |
23380141
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Research Institution | Tottori University of Environmental Studies |
Principal Investigator |
小林 愼太郎 鳥取環境大学, 環境学部, 教授 (20026602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 寛 岩手大学, 工学部, 准教授 (20387749)
西前 出 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (80346098)
乾 徹 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (90324706)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | ソーシャルキャピタル / 農村地域活性化 / 地域づくり / 低炭素社会 / 幸福感 |
Research Abstract |
本年度は最終年度にあたり,研究の取りまとめを主に行った。 低炭素社会構築とソーシャルキャピタル(SC)に関して,兵庫県中山間地域の自治体の統計データを用いて地域社会の低炭素化設計の可能性を検討した。また,地域住民の環境配慮行動を促進するための要因を検討するために,3種類のインターネット掲示板でのコミュニケーションのデータを用いて参加者の親密化プロセスを解析した。さらに,親密性増進の要素解析結果をもとに,この低炭素社会で最も重要な環境配慮行動を促進するために,インターネット・コミュニティを組み込んだ地域環境コミュニティのモデルを提案し,その中でのSC,ソーシャルネットワークの役割を考察した。 幸福感とSCに関しては四国・中国・近畿に三重県を加えた範囲を調査範囲と定めて実施した大規模な質問紙調査のデータ解析を通じて,①メンバー同士の信頼関係や,どんな人の意見でも受け入れる雰囲気などで測定される「ヨコ社会的つながり」は農業者で漁業者よりも高かった。②上下関係の有無や,決まり事を守らなかったときに居場所がなくなる,などで測定される「タテ社会的つながり」は漁業者で農業者よりも高かった。③農業者でも漁業者でも「自分が他者一般に対する信頼感を持っている(一般的信頼)」こと,ならびに「コミュニティメンバーから自分が信頼されている」ことが,幸福感の高さと関連しているという結果が示された。 地域の交流施設の活用とSCに関しては,各種統計情報を用いた空間データを用いて東海地方のいくつかの市町村を対象にして分析を実施した。全体でみると,集会所・公民館等の交流施設の500m圏にカバーされる人口は,対子どもボランティア,国際協力ボランティア以外の全てのボランティア活動参加割合と有意に関連していたことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)