2012 Fiscal Year Annual Research Report
インフルエンザワクチン製造不適卵の非破壊検出装置の開発
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23380148
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中野 和弘 新潟大学, 自然科学系, 教授 (70188994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 慎太郎 新潟大学, 自然科学系, 助教 (70452076)
中野 隆之 鹿児島純心女子大学, 看護栄養学部, 教授 (30155783)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | インフルエンザ / ワクチン / 有精卵 / 非破壊検査 / LED / 検卵装置 / 透過光 |
Research Abstract |
現在、我が国におけるインフルエンザワクチン製造は、発育鶏卵(有精卵)内で同菌を増殖させる方法によっている。しかし、原料となる有精卵に不適な原料卵(主に生育途中で死亡した中死卵)が混入することによりワクチン培養液が汚染されると、一度に数千人分ものワクチン原液を廃棄しなければならない。 新型インフルエンザのパンデミック(世界大流行)への対応が強く求められていることから、本研究では、ワクチン製造不適卵を高速で確実に検出する装置を開発する。 当該年度の研究成果は以下の通りである。 (1)前年度は鶏卵用トレイに発育鶏卵が垂直に置かれていないと不適卵判定率が安定しなかったが、本年度は投光方法の工夫でほぼ安定した判定率が得られるようになった。(2)光源となるLEDの輝度値にバラツキが存在することによる判定率の変動を抑える方法を考案した。(3)市販の汎用パソコンで不適卵判定データを高速収集しているため、バッファオーバーフローを生じさせない方法を検討した。(4)トレイが検卵部へ到着した後、検卵用光源を点灯させるまでのタイミングの調整を容易にできるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インフルエンザワクチン製造不適卵の非破壊検出装置を開発する過程で、システムを高速化すると不適卵の判定率が不安定となることが判明した。そのため、装置全体の性能を再評価した結果、新規光源の探索と判定精度向上を検討する必要が生じた。 これは当初から想定されていたことであり、光源の投光時間と受光部側のセンシング時間の調整で乗り越えられると考えている。 それ以外は、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
上記【達成度】で述べたシステム高速化の判定率安定化に関する課題を解決する。 その後、大量高速検卵の試験を繰り返し行い、不適卵検出の判定率向上と装置全体の耐久性を確認する。 さらにワクチン製造メーカーに本装置を使用してもらい、システムの致命的欠陥や不適卵判定率の評価を行う予定である。
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Research Products
(2 results)