2013 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞と次世代ゲノム変異導入技術を利用した新たな動物育種システムの構築
Project/Area Number |
23380157
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
福田 智一 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40321640)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上西 博英 独立行政法人農業生物資源研究所, その他部局等, 研究員 (80391556)
盧 尚建 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90322130)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 人工多能性幹細胞 / 家畜 / 育種 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はOct3/4, Klf4, Sox2, c-Myc, Lin28, Nanogの合計6因子の発現により樹立したブタ由来iPS細胞を解析した。我々が樹立したブタiPS細胞は酵素処理によって単一細胞化してもアポトーシスを発生しないこと、LIF(白血球遊走阻止因子)ならびに低分子量阻害剤の存在に細胞増殖が依存することが明らかになった。さらに樹立したiPS細胞は様々な幹細胞マーカーを発現した。我々が樹立したブタ由来iPS細胞は30回以上の継代を超えても安定的に維持することが可能であった。また染色体パターンを検査したところ、検査したすべての分裂体で正常核型を示した。樹立したブタiPS細胞株はテロメラーゼ活性を示した。さらに樹立した細胞は免疫不全動物に移植したところ、三胚葉性の形態を示す奇形腫を形成した。また樹立したiPS細胞はメス由来の細胞で性染色体はXXのパターンを示したが、その両方のX染色体が活性化していることをエピジェネティック解析において検出した。このX染色体活性化の結果はアセチル化ヒストンに対する抗体を用いた免疫染色においても再現された。メス由来の胎児性線維芽細胞では核内に不活性化されたX染色体のシグナルが検出された一方、樹立されたiPS細胞の核内では検出されなかった。従来の報告では奇形腫とX染色体の活性化の両方を示すものはなく、我々の樹立したブタiPS細胞は高品質な幹細胞と考えられた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|