2013 Fiscal Year Annual Research Report
ラクトフェリンとセロビオースのシンクロナイズド効果による乳用子牛の発育促進
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23380160
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
櫛引 史郎 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所家畜生理栄養研究領域, 上席研究員 (30355218)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 子牛 / ラクトフェリン / セロビオース / サイトカイン / ホルモン |
Research Abstract |
本年度は、畜産草地研究所内で生産されたホルスタイン種哺乳子牛20頭(雄8、雌12頭)を供試し、対照区、またはラクトフェリン(LF)区の2区に10頭(雄4頭、雌6頭)ずつ配置した。生後3~4日齢から12週間の長期飼養試験を行った。試験開始6週目までは、哺乳期として全乳を1日当たり体重の12%(朝5%、夕7%)給与し、6週からの1週間は哺乳量を朝夕それぞれ1kgに減らした。離乳が完了した7週目以降は、育成期として固形飼料とカットチモシーを給与した。LFの給与量は1日当たり3gとし、哺乳期は全乳に混和、育成期は固形飼料に振りかけた。発育に及ぼす影響を検討するとともに、血漿中の代謝・内分泌機能への影響や、白血球を分離してReal-time PCR法を用いて各種サイトカインの発現動態を解析した。 試験期間中の日増体量(DG)は、対照区の0.74kgに比べてLF区では0.89kgとなり有意に高まった。また、離乳前後の6~8週目の21日間における体重増体量も、対照区42.2kgに対してLF区は109.5kgを示し(p<0.05)、LF給与による離乳期の発育停滞改善効果が認められた。また、白血球中のサイトカインmRNA発現では、IL-2およびIL-18の発現量がLF区で顕著に増大した(p<0.05)。したがって、LFが子牛の免疫担当細胞の増殖ならびに活性化などの誘導に関与している可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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