2012 Fiscal Year Annual Research Report
抗菌剤に頼らない犬の膿皮症治療法の開発;抗菌ペプチドとバクテリオファージ
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23380183
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
岩崎 利郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50262754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西藤 公司 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20365422)
田村 豊 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50382487)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 膿皮症 / 犬 / 抗菌ペプチド / カセリジシン / バクテリオファージ / 耐性ブドウ球菌 / 多剤耐性菌 |
Research Abstract |
犬の膿皮症は細菌性皮膚疾患であり,犬の皮膚病の中でもっとも発生頻度が高く,そのほとんどはヒトの感染に問題となるStaphylococcus aureus と近縁種であるS.psuedintermediusによって起きる。犬では2000年までは細菌性皮膚疾患に対してセフェム系の抗生物質がほぼ100%有効であったが,近年になりメチシリン抵抗性 S. pseudintermedius (多剤耐性菌)が出現していることから,抗生物質による犬の膿皮症の治療は困難になりつつある。さらにこれらの犬に感染する菌によるヒトへの感染が懸念されている。これに対してヒトを含めて耐性ブドウ球菌の発生は世界的な医学的脅威であるが,抗菌剤,抗生物質の開発はこれに追いついていない。従って,犬の膿皮症の治療では,動物からヒトへの脅威を減少させるためにも,特に抗菌剤の全身投与による治療を回避し,他の方法を模索する努力が必要であろう。 抗菌ペプチドは動物の皮膚のケラチノサイトや白血球で産生される比較的小型の分子であり,様々な種類のペプチドが知られている。その中でもカセリジシンとディフェンシンは犬でも存在が知られ,研究の端緒についた物質である。また,バクテリオファージは細菌に接着してその膜を破壊することから協力な抗菌物質として期待されている。 初年度は化学的に合成したカセリジシン(LL-37)が S.pseudintermedius に抗菌活性を有することを示したが,リコンビナント蛋白の生成には至らなかった。そこで2年目はリコンビナント蛋白を大腸菌で生成,精製したが、抗菌活性を確認するにはいたらなかった。さらに濃縮された蛋白が必要であると考えられた。 一方,普遍的なバルテリオファージを下水から採取し,メチシリン陽性,および陰性のS. pseudintermedius と反応させた結果,有望な4種の株を発見した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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