2013 Fiscal Year Annual Research Report
植物-エンドファイトー内生バクテリア共生系を利用した新たな環境浄化技術の確立
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23380190
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
成澤 才彦 茨城大学, 農学部, 教授 (90431650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 寛行 茨城大学, 農学部, 教授 (80168947)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 共生 / エンドファイト / 環境浄化 / Cs吸収抑制 |
Research Abstract |
植物-DSE-内生バクテリア共生体によるCd汚染浄化効果の検討と利用法開発 1. 選抜された“DSE-内生バクテリア共生体”を宿主植物に処理して、CdやCs汚染の浄化能力を検討したところ、供試したDSEは菌体単独でもCdを吸収することが明らかとなり、特にVeronaeopsis simplexのCd吸収率が最も高かった。スィートソルガムへの接種試験においても、V. simplex 接種区で栽培溶液のCd濃度の有意な減少がみられ、植物体のCd吸収量もV. simplex接種区が最も多かった。この V. simplex 接種スィートソルガムは、対照区の約1.5-2.7倍のCd吸収効果があった。さらに、これらDSEは単独でもCsを取り込むことも確認された。スィートソルガムへの接種試験においては、1個体当たりのCs吸収量は、全ての接種区で有意に増加し、特にPhialocephala fortinii接種区で多く蓄積していた。最も効果のあったP. fortinii接種スィートソルガムは、対照区の約13倍のCs吸収効果があった。 2. 植物-DSE-内生バクテリア共生体が十分なバイオマスを示せば、メカニズムがCs吸収促進か抑制かを明らかにし、浄化植物としてアブラナ科植物であるハクサイ(促進)あるいはトマトなどの農作物(抑制)へ処理し効果を確認した。その結果、供試した全てのDSEがハクサイとトマトの生育を82-122%促進した。一方、Cs吸収に関しは、宿主植物とDSEの組み合わせで結果が異なった。特に、V. simplex 接種ハクサイでは、Cs吸収が約2倍に促進されたが、同接種トマトでは、逆に約70%抑制された。今回、DSEをトマトに接種することで、Cs吸収が抑制されることが初めて明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)