2014 Fiscal Year Annual Research Report
高効率触媒的合成プロセスの開発研究と天然物合成への応用
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23390003
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
濱田 康正 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90117846)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ipso-Friedel-Crafts型反応 / フェノール / [5,4]スピロシクロヘキサジエノン / 9,10-ジヒドロフェナントレン / [5,5]スピロシクロヘキサジエノン / アニリン / 遷移金属触媒 / 多環式ヘテロ環化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では芳香族の基質を用いる分子内ipso-Friedel-Crafts型反応を引き金とする芳香族化合物の新規構築法の開発研究を行った。 これまでにフェノールのパラ位に適当な長さの炭素鎖のアリルカーボネートを持つ基質を用いるipso-Friedel-Crafts型アリル位置換反応を経由する脱芳香化した[5,4]スピロシクロヘキサジエノン類の新規合成法を見いだし、これを基にして、ビフェニル型の基質から生物活性天然有機化合物に多い基本骨格9,10-ジヒドロフェナントレン類の新規合成法の開発に成功した。本年度はこの反応の不斉合成化を行った後、生物活性天然有機化合物CedrelinおよびPararycolinの合成へ応用した。これらの研究の発展としてフェノールのパラ位に適当な長さの炭素鎖のプロパルギルカーボネートを持つ基質から[5,5]スピロシクロヘキサジエノン類が得られる新規合成法を見いだした。また、フェノールのパラ位にアルキンを持つ基質の金触媒を用いる分子内ipso-Friedel-Crafts型アルキル化反応の開発にも成功した。この反応では[5,4]スピロシクロヘキサジエノン中間体がまず生成し、これが更に反応しテトラリン誘導体が得られる。アニリンのメタ位にプロパルギルカーボネートを有する基質はパラジウム触媒分子内ipso-Friedel-Crafts型アルキル化反応を経由する3環性インドール誘導体が効率よく得られる新規の反応を見いだした。これまでの反応は遷移金属触媒を用いるものであるが、酸触媒を用いる分子内ipso-Friedel-Crafts型アルキル化反応も検討し、ベンジル位にアルコールを有する基質から連続反応経由で多環状ヘテロ環化合物が効率よくできる新規反応の開拓にも成功した。この反応は基質の構造を工夫することで種々の多環式ヘテロ環化合物が得られることを見いだした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)