2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹本 佳司 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20227060)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | perophoramidine / caprazamycin / アミジン / ハロゲンーリチウム交換反応 / 第四級炭素 / 1,4-ジアゼパノン / アンチβ―ヒドロキシ―α―アミノ酸 / 光延反応 |
Research Abstract |
perophoramidineの合成研究:昨年度に引き続き第3の合成ルートを検討した。昨年度見出した三環性ヨードラクタムキノリン誘導体のハロゲンーリチウム交換を利用した分子内脱芳香型環化反応を精査し、アリールアニオン種のマイケル受容体であるラクタム部位をアミジンに変換して行うことにより、閉環反応それに続くアリル化反応が収率良く進行することを新たに見出し、連続する2つの第四級炭素をワンポットで構築することができた。その結果、ハロゲン原子を有さないdehaloperophoramidineの全合成を既知化合物から17工程、通算収率9.5%で達成し、前例に比べ短行程かつ収率の向上にも成功した。さらに、天然物が有する1つの臭素原子と2つの塩素原子の導入を検討した。未だ全合成には至っていないが、臭素と塩素原子各1つ有する誘導体の合成には成功し、ハロゲンーリチウム交換による分子内環化反応が問題なく進行することを確認した。しかし残る塩素原子1つの導入は困難を極めており、ルート変更を含めて現在検討中である。 Caprazamycin類の合成研究:今年度は中心骨格である1,4-ジアゼパノン部の構築を目指した。脂肪酸側鎖が連結しているアンチβ―ヒドロキシ―α―アミノ酸部は、既知反応を利用して酒石酸より誘導した。そのアミン部と前年度合成した右フラグメントのカルボン酸とを縮合し、得られたアミド体に対する7員環形成反応を検討した。その結果、Nsアミドを求核剤とした光延反応により収率良く1,4-ジアゼパノン化が進行することを明らかにした。その後の官能基変換によりcaprazol保護体まで合成を進めた。一方、Caprazamycin類の全合成の最難関である脂肪酸側鎖の導入はセリンから誘導したモデル基質を用いて検討し、保護基の選択と連結の順番を適切に調整することにより可能であることを世界に先駆け突き止めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)