2013 Fiscal Year Annual Research Report
アセタールの化学の新たな展開:カチオン種の生成とその高次利用
Project/Area Number |
23390005
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤岡 弘道 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10173410)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アセタール / カチオン性塩 / 複合塩 / 立体識別的求核置換反応 / 脱保護 / エーテル化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
TESOTfとコリジンで処理してアセタールからカチオン種(コリジニウム塩)を生成して様々な求核置換反応(求核種として水を用いた場合には脱保護が進行)を行ってきたが、アセタールからカチオン種を生成させる真の活性種がTESOTfとコリジンの複合塩であることを明らかにした。次いで、この複合塩はアセタールの立体環境の識別に優れていることを見出し、2種類の異なるアセタール間で、立体識別的求核置換反応を行うことに成功した。 すなわち、ジイソプロピルアセタールまたはジオキサン存在下に、選択的にジメチルアセタールへ求核置換反応させることに成功した。この場合にも水を求核反応剤とした場合には、選択的に脱保護できた。また周辺立体環境の異なる同一の2個のジメチルアセタールのうち、立体的込み合いが小さいジメチルアセタールを選択的に脱保護することにも成功した。 またジメチルアセタール由来のコリジニウム塩に長鎖のアルコールを求核置換させて得られる混合アセタールを改めてTESOTfとコリジンで処理すると、より立体的に小さいメトキシ基がコリジンと置き換わったコリジニウム塩が選択的に生成し、ついでNaBH4で還元すると、単一のエーテル化合物が得られることも見出した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(39 results)
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[Journal Article] SERECTIVE FORMATION OF TRANS/THREO/CIS AND CIS/THREO/CIS BIS-TETRAHYDROFURANS FROM THE SAME DIENE DIOLS2014
Author(s)
Fujioka, Hiromichi; Oki, Tomohiro; Hayashi, Tatsuya; Kubo, Ozora; Yamakawa, Maki; Kurachi, Takeshi; Nakahara, Kenji; Maehata, Ryouta, Hamada, Tomohiro, Murai, Kenichi, Kita, Yasuyuki
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Journal Title
Heterocycles
Volume: 88
Pages: 1323-1336
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Methylene Acetal Formation from 1,2- and 1,3-Diols Using an O,S-acetal, 1,3-Dibromo-5,5-dimethylhydantoin and BHT2013
Author(s)
Maegawa, Tomohiro; Koutani, Yasuyuki; Ohtake, Kazuki; Fujioka, Hiromichi
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Journal Title
Journal of Organic Chemistry
Volume: 78
Pages: 3384-3390
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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