2013 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリアNa-Ca交換蛋白(NCLX)の構造と機能連関に関する研究
Project/Area Number |
23390042
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松岡 達 福井大学, 医学部, 教授 (00263096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 綾子 福井大学, 医学部, 特命助教 (00378704)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ミトコンドリア / カルシウム / トランスポーター / 心筋細胞 / リンパ球 |
Research Abstract |
培養Bリンパ球(A20)において、ミトコンドリアNa-Ca交換体遺伝子(NCLX)をsiRNAによりノックダウンすると、A20細胞のランダムな細胞運動を増加させ、CXCL12刺激に対する細胞走化を抑制することが明らかになった。これは、NCLXがBCR刺激後のCa動態のみならず、リンパ球の多様な細胞機能に関与することを示唆する。自動能を有する興奮性細胞である株化培養心筋細胞(HL-1細胞)におけるNCLX機能解析の結果及び、HL-1細胞数理モデルの解析結果を論文発表した。これまでの研究から、ミトコンドリアに存在するNCLXと筋小胞体/小胞体に存在するCaポンプ(SERCA)は極めて近い位置に局在すると推測される。そこで、SERCA1-3とNCLXが近接するかどうか、CoralHue/Fluo-chase Kitを用いてHEK293細胞において検討した。その結果、SERCA とNCLXは極めて近い位置に局在することが示唆された。ミトコンドリアと筋小胞体/小胞体は極めて狭いサブスペースを挟んで近接する。このサブスペースの意義を調べる目的で、ミトコンドリアと筋小胞体/小胞体間サブスペースを組み込んだ数理モデルを作成し、Bリンパ球数理モデルと心臓洞房結節細胞数理モデルに実装した。Bリンパ球数理モデルにおいては、BCR刺激後の細胞内Ca増加が、サブスペースがない数理モデルと比較して、NCLX機能により依存することが示唆された。心臓洞房結節細胞数理モデルにおいても、サブスペースを実装した数理モデルの方が、細胞収縮頻度がよりNCLX機能に依存することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Identification of chemicals inducing cardiomyocyte proliferation in developmental stage-specific manner with pluripotent stem cells.2013
Author(s)
Uosaki H, Magadum A, Seo K, Fukushima H, Takeuchi A, Nakagawa Y, Moyes KW, Narazaki G, Kuwahara K, Laflamme M, Matsuoka S, Nakatsuji N, Nakao K, Kwon C, Kass DA, Engel FB, Yamashita JK.
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Journal Title
Circ Cardiovasc Genet.
Volume: 6
Pages: 624-633
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Basophils are required for the induction of Th2 immunity to haptens and peptide antigens.2013
Author(s)
Otsuka A, Nakajima S, Kubo M, Egawa G, Honda T, Kitoh A, Nomura T, Hanakawa S, Sagita Moniaga C, Kim B, Matsuoka S, Watanabe T, Miyachi Y, Kabashima K.
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Journal Title
Nat Commun.
Volume: 4
Pages: 1738
DOI
Peer Reviewed
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