2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390049
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
三木 健寿 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (80165985)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 高血圧 / 肥満 / 交感神経活動 / 動脈圧 |
Research Abstract |
高血圧症は交感神経活動の増加が一因であると考えられている。しかし、 肥満が交感神経活動の増加を引き起こし、高血圧発症の原因となる可能性が指摘されているがその詳細は不明である。 本研究は、肥満と 高血圧発症時の、上位中枢神経活動―交感神経活動―動脈圧を記録し、それらの因果関係を定量化する。ラットの疾患モデルを使い、肥満と高血圧と交感神経活動がリンクする原因の解明を試みるものである。 肥満そのものが高血圧になるプロセスが多重因子によるもであると予想されるので、原因因子を単純化するために、脳卒中易高血圧発症ラット(SHRSP)の動脈圧上昇過程における腎及び腰部交感神経活動を測定し、Wistar京都ラット(WKY)と比較し高血圧発症における交感神経の役割を明らかにするため実験を行った。SHRSPの動脈圧は第8週から12週の実験期間を通して著しく上昇を続けた。この間、SHRSPの腎交感神経活動は一定値を保ち、腰部交感神経活動は低下した。実験期間を通しSHRSPの動脈圧の日内変動幅は増加を続けた。腎及び腰部交感神経活動、心拍数の日内変動の幅は変化はみられなかった。WKYの動脈圧は実験期間を通して一定値を保った。WKYの腎及び腰部交感神経活動は一定値を保った。SHRSPの動脈圧頻度分布曲線は日数が経過するにつれ、右側に移動し分布の幅が広がった。WKYの動脈圧頻度分布曲線は日数経過にともなう変化はみられなかった。以上の結果より、SHRSPの8週から12週にかけて生じる高血圧発症に交感神経活動は重要な役割を果たしていないことが示唆された。 次に、Zucker肥満ラットを用いて、1ヶ月に渡る動脈圧、心拍数、腎および腰部交感神経活動の連続測定を行ったが、予想された明瞭な血圧上昇が観察されなかった。そこで、現在高脂肪食負荷による変化の検討しており、研究の継続発展を図っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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