2013 Fiscal Year Annual Research Report
TGFβ/βーcateninシグナルによるT細胞応答・恒常性の制御機構の解明
Project/Area Number |
23390075
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山下 政克 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00311605)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | Menin / 老化 / Tcf7 |
Research Abstract |
β-cateninのCD4 T細胞老化における役割を解析する目的て、ナイーブCD4 T細胞と老化CD4 T細胞でのβ-catenin結合部位をChIP-シーケンスで網羅的に同定することを試みたが、残念ながら条件設定できなかった。そのため、本年度は、β-cateninと結合しパートナーとして働く転写調節因子Tcf7に着目し研究を進めた。 Tcf7の発現は、ナーブCD4 T細胞で高く、老化CD4 T細胞では顕著に低下していた。そこで、CD4 T細胞においてTcf7の発現調節を行い、β-cateninシグナルを調節しうる分子を検索し、腫瘍抑制因子Meninを見いだした。Menin欠損のCD4 T細胞では、抗原刺激後Tcf7の発現が急激に低下した。また、ChIP-シーケンスやChIP-qPCR解析で、Meninの結合がTcf7遺伝子領域で認められ、その結合パターンはヒストンH3K27のアセチル化パターンと相関していた。さらに、MeninのTcf7遺伝子座への結合やヒストンH3K27のアセチル化レベルはCD4 T細胞の老化とともに低下していくことも分かった。これらの結果は、腫瘍抑制因子MeninがTcf7の発現制御を介してβ-cateninシグナル伝達経路の活性を調節しうることを示している。 面白いことに、MeninはTGF-β受容体下流のシグナル伝達分子、Smad3の活性化調節に関わることが報告されている。今後は、β-cateninシグナルをMeninとTGF-βによる制御の観点から解析し、T細胞の老化や疲弊、記憶形成へと研究を展開させたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Menin-Bach2 axis is critical for regulating CD4 T-cell senescence and cytokine homeostasis.2014
Author(s)
Kuwahara M, Suzuki J., Tofukuji S, Yamada T, Kanoh M, Matsumoto A, Maruyama S, Kometani K, Kurosaki T, Ohara O, Nakayama T, Yamashita, M.
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 5
Pages: 1-12
DOI
Peer Reviewed
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