2011 Fiscal Year Annual Research Report
最も難治性である膵胆管系癌の早期質的診断ならびに進展度診断のシステム構築
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23390085
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
米澤 傑 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 美智代 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60315405)
横山 勢也 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 研究員 (20569941)
新地 洋之 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60284874)
成松 久 独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖医工学研究センター, センター長 (40129581)
亀山 昭彦 独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖医工学研究センター, チーム長 (80415661)
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Keywords | 膵胆管系癌 / ムチン / MUC16 / MUC17 / 予後 / MUC1 / DANメチル化 / 異常糖鎖修飾 |
Research Abstract |
本年度の研究計画に沿って成果を記載する。 1.組織標本における各ムチン分子のコア蛋白発現プロファイルの作成: 肝内胆管癌において、免疫染色を行いMUC16の発現を比較検討した。外科切除を受けた腫瘤形成性肝内胆管癌63例を解析した。48%(30/63例)で陽性であり、MUC16陽性例では陰性例に比べて有意に予後不良であった(P=0.03)。また、外科切除を受けた浸潤性膵管癌66例において、免疫染色を行いMUC17の発現を比較検討した。52%(34/66例)で陽性であり、組織型別では、乳頭腺癌が管状腺癌より陽性率が高く、低分化腺癌では陽性例は認められなかった。 2.組織標本における各ムチン遺伝子のメチル化プロファイルの作成: 我々が開発した「新規高感度DNAメチル化解析法(MSE法)」を論文として発表した。また、胆管癌患者における腫瘍部と非腫瘍部との各ムチン遺伝子プロモーター部のメチル化解析を行ったところ、そのタンパク質やmRNAの発現とDNAのメチル化に相関関係を認めることができた。また、MUClプロモーター部において、腫瘍部は非腫瘍部に対して、有意に非メチル化されていることを見出した。 3.膵胆管腫瘍組織における各ムチン分子の異常糖鎖修飾プロファイルの作成: 糖鎖変化を指標とする疾患関連バイオマーカーの開発は、現在の糖鎖科学における重要な課題のひとつである。本報告では、種々の細胞株を用いた実験により、コアとなるムチン蛋白は同一でも、癌腫によってその糖鎖構造が全く異なることなど興味深い知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は予定研究内容をほぼ達成出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、研究計画のとおり、膵胆管系腫瘍組織の解析を進めるとともに、液体サンプル(膵液・胆汁液)を対象とした解析を開始する。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] A novel anti-MUC1 antibody against the MUC1 cytoplasmic tail domain : use in sensitive identification of poorly differentiated cells in adenocarcinoma of the stomach2012
Author(s)
Yonezawa S, Kitajima S, Higashi M, Osako M, Horinouchi M, Yokoyama S, Kitamoto S, Yamada N, Tamura Y, Shimizu T, Tabata M, Goto M
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Journal Title
Gastric Cancer
Volume: 15(4)
Pages: 370-381
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Prognostic relevance of morphological types of intraductal papillary mucinous neoplasms of the pancreas2011
Author(s)
Furukawa T, Hatori T, Fujita I, Yamamoto M, Kobayashi M, Ohike N, Morohoshi T, Egawa S, Unno M, Takao S, Osako M, Yonezawa S, Mino-Kenudson M, Lauwers GY, Yamaguchi H, Ban S, Shimizu M
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Journal Title
Gut
Volume: 60(4)
Pages: 509-516
DOI
Peer Reviewed
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