2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390088
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
山崎 小百合 獨協医科大学, 医学部, 講師 (70567255)
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Keywords | 免疫学 / 自己寛容 / 樹状細胞 / 制御性T細胞 / TLR |
Research Abstract |
1)制御性T細胞の抑制能、生存能を亢進する樹状細胞活性化自然免疫シグナルの解明 制御性T細胞が長期に生存し抑制能を発揮できる自然免疫シグナルを解明し、制御性T細胞による免疫抑制療法に応用する事を目的とする。 移植抗原を利用したPam2 lipopeptidesと他の自然免疫シグナルで刺激された樹状細胞における特異的Treg誘導能の検討マウス制御性T細胞(Treg)をCD25^<high>CD4^+T細胞として採取しallogeneicの樹状細胞(DC)+IL-2で培養し、各種TLRリガンドの作用を検討した。培養細胞数、IL-2の濃度、各種TLRリガンドの濃度をtiterし、指摘条件を検討した。既にallogeneic DCを刺激してTregの増殖を誘導すると知られているTLR4リガンドであるLPSに比し、TLR2/6のリガンドであるS,aureus由来のPam2-lipopeptidesはTregの増殖を強く誘導する事が判明した。 生体内における移植抗原特異的Tregの生存能、GVHD抑制能のDC活性化因子による影響の検討 Pam2-lipopeptdideを投与したマウスの脾臓とリンパ節において、TLR2とIL-10依存的にCD4+細胞に対するFoxp3+CD4+制御性T細胞の占める割合が増加した。Pam2-lipopeptdideを投与したマウスより採取した制御性T細胞は、対照群と比較しても免疫抑制活性は低下せず維持していた。エフェクターとしてC57B6マウス由来CD25-CD4+T細胞をsublethallyにirradiateしたBALB/cマウスに移入する事でGVHDし、Pam2 lipopeptidesで刺激したBALB/cDCで誘導された移植抗原特異的C57B6由来Tregを同時に移入した。しかし、GVHDは抑制されなかった。 2)樹状細胞に発現するTreg特異的増殖刺激分子の同定 定常状態の口腔由来の樹状細胞が制御性T細胞の増殖誘導をしてるというデータに基づき、他の部位の樹状細胞との遺伝子発現をmicroarray解析のためサンプル調整を行った。microarray解析には質の良い多くのRNAが必要である。樹状細胞は頻度の少ない細胞であるため多くのマウス必要とし、組織からの抽出にもコラゲナーゼ酵素処理を必要とするため、良い状態の細胞調整に困難がみられたため、常に一定の条件で多くのサンプルよりコラゲナーゼ酵素処理ができるようにGentle MACS disscciatorを購入した。マウスの口腔由来の樹状細胞が指摘に調整できる条件決定を行いつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H23年4,月より北海道大学医学研究科免疫学教室より獨協医科大学皮膚科に異動した為。しかし、必要な機器をそろえる事ができ、セットアップは完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
H23年度に必要な設備備品のセットアップが完了したので、今年度からはこのセットアップした条件を使用し実験を推進する事が可能である。
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Research Products
(5 results)