2012 Fiscal Year Annual Research Report
APOBEC3の生体内における機能とHIV-1感染病態に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
23390110
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高折 晃史 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20324626)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | ウイルス / ゲノム / 遺伝子 / 感染症 / 免疫 |
Research Abstract |
1. 初代培養細胞を用いたAPOBEC3遺伝子群のSNPsとHIV-1複製解析 初代培養細胞における各種APOBEC3の発現解析を行った。APOBEC3B欠損ホモ接合体の健常人の初代培養細胞を用いた感染実験を行い、ウイルスの増殖に差がないことを示した。 2. HIV-1感染患者よりの初代培養細胞を用いた解析 感染者コホートを用いた、APOBEC3B欠損ホモ接合体の病態進行の統計学的解析を行った。3. 免疫不全マウスモデルを用いた解析 臍帯血を移植したNOGマウスへのHIV-1感染系を用いて、HIV-1のin vivoでの複製プロファイル、およびシークエンスによる変異導入パターンを検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各検討項目に関して、研究結果をえることができ、ほぼ、当初の計画通りの進捗状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
1. 免疫不全マウスモデルを用いた解析 臍帯血を移植したNOGマウスへのHIV-1感染系を用いて、各種Vif変異体を有するHIV-1の感染実験により、in vivoでの複製プロファイル、およびシークエンスによる変異導入パターンをより詳細に検討し、in vivoにおけるVifの役割を明らかにする。 2. 次世代シークエンサーを用いたHIV-1への変異導入・蓄積過程の解析 患者検体を用いて、in vivoにおける変異導入を検討する。
|