2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390111
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塩田 達雄 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00187329)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | TRIM5α / TAB2 / TAK1 |
Research Abstract |
TRIM5αはHIVのカプシドを認識してプロテアソーム分解に導きウイルス感染の初期過程を阻害する因子である。カプシド認識にはC末端のPRYSPRY領域が、抗ウイルス活性にはN末端のRING領域の持つユビキチンリガーゼ活性が関与する。マウスはヒトTRIM5αのオーソログとして、3つのTRIM12と5つのTRIM30遺伝子を持つ。マウスTRIM12とTRIM30は、トル様受容体4(TLR4)のシグナルの下流に位置するTAB2/3のプロテアソーム分解に寄与するとの報告がなされた。そこで我々はヒトTRIM5αがTLR4シグナルに関与するか否かを検討した。TAB2あるいはTAK1を293T細胞にそれぞれの発現プラスミドを導入したところに同時にヒトTRIM5αを発現させると、TAB2もTAK1もタンパク質量の低下が観察された。 TLR4のシグナルの下流では、TRAF6、TAB2、TAB3、及びTAK1は複合体を形成している。どの因子とTRIM5αが直接結合しているのかを調べるために、TRIM5αと各因子をコムギ胚芽翻訳系にて合成して混合し、蛍光共鳴エネルギー移動を利用したアルファスクリーンシステムでタンパク質間相互作用を測定した。その結果、TRIM5αはTAB2とのみ相互作用していた。この相互作用はアカゲザルのTRIM5αでは弱く、種特異性が観察された。また、TAB2のN末端半分では全く結合シグナルが観察されず、TAB2のC末端半分にわずかなシグナルが観察されるのみで、TRIM5αとの結合にはTAB2の構造全体が必要であると推測された。また、RINGと隣のB-box領域を欠くTRIM5αではシグナルが半減するのみだが、PRYSPRY領域を欠くTRIM5αではシグナルが全く観察されないことから、TAB2との結合にもPRYSPRY領域が必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Generation of rhesus macaque-tropic HIV-1 clones that are resistant to major anti-HIV-1 restriction factors.2013
Author(s)
Nomaguchi M, Yokoyama M, Kono K, Nakayama EE, Shioda T, Doi N, Fujiwara S, Saito A, Akari H, Miyakawa K, Ryo A, Ode H, Iwatani Y, Miura T, Igarashi T, Sato H, Adachi A.
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Journal Title
J Virol.
Volume: 87
Pages: 11447-11461
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] TRIM5 genotypes in cynomolgus monkeys primarily influence inter-individual diversity in susceptibility to monkey-tropic human immunodeficiency virus type 1.2013
Author(s)
Saito A, Nomaguchi M, Kono K, Iwatani Y, Yokoyama M, Yasutomi Y, Sato H, Shioda T, Sugiura W, Matano T, Adachi A, Nakayama E, Akari H.
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Journal Title
J Gen Virol.
Volume: 94
Pages: 1318-24
DOI
Peer Reviewed
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